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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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背信行為-1

「おい神田!そっちへ回れ!」
「はい!」
今、彩香は先日起こったコンビニ強盗殺人事件の容疑者、畑中勉を追っている。情報提供を元に潜伏先と見られる廃倉庫を上司の手嶋五郎と張っていると、そこへ容疑者の畑中が現れ、2人の姿に気付いた畑中は逃走した。追いかける手嶋と彩香。途中二手に分かれて畑中を追う。

路地を潜り抜け角を左に曲がると畑中がちょうど彩香の方に向かって走って来た。
「止まりなさい!!」
畑中の行方を阻む彩香。しかし物凄い形相でスピードを落とさずに向かって来る。
「うるせぇ!どけ!クソ女!!」
走りながら拳を振り翳す。彩香は構える。一歩も引けをとらない。冷静に畑中の体の動きを見据え、もう目と鼻の先まで畑中が迫って来ると、飛んでくる拳を交わし体を退け足を出し畑中の足を引っ掛ける。

「ぐおっ!!」
よろめく畑中は勢いそのままに派手に転倒した。すぐに立ち上がろうとした時、彩香は右足の膝を畑中の背中につけ全体重を乗せ左腕を引き寄せる。
「ぐっ…!」
まるで大男に取り押さえられているかのようだ。彩香は小さな力で大を制する術を若菜から学んでいた。彩香は手錠を出す。
「畑中勉!殺陣容疑で逮捕します!」
ガチャっと言う音とともに畑中の逃亡は終わりを告げた。気力を失いガクっと力が抜けるのが分かった。

遅れて手嶋がやって来た。年齢は50歳だ。膝に手をつき肩で息をしていた。
「良くやったぞ神田。」
「ありがとうございます。」
「ハァハァ…、ハァハァ、もうダメだ…。死ぬかと思ったわ。もう体力の限界だな。引退しようかな…」
「何言ってるんですか、手嶋さん。手嶋さんの体力は私が補うからまだまだ大丈夫ですよ。あと20年は一緒にやりましょ?」
「20年は勘弁してくれ…」
そう言った手嶋は容疑者確保の連絡を入れる。間も無くパトカーが来て畑中は連行されて行った。

「手嶋さんの聞き込みの的確さにはいつも脱帽です。まだまだ学ばせて下さいね?」
「お前は十分に一人前だろうが。今更俺から学ぶ事なんてないだろ?でもまぁこんな謙虚な子が殺人犯に一歩も引けを取らないんだもんな。大したもんだ。」
2人の関係は良好だ。家族からも忘れられている手嶋の誕生日には、いつも何かしらプレゼントをくれる。父の日もそうだ。刑事としてどんな男にも引けを取らない彩香のそう言う可愛らしい所が嬉しい。手嶋は彩香を娘のように思っている。

「よし、じゃあ帰るか!容疑者も捕まえたし久々に早く帰れるな!」
「はい。」
2人は面パトに戻り警視庁に戻って行った。


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