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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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自覚と責任-8

マギーは会議室に杉山を呼んだ。刑事としての職務に集中すると決めたとは言え最愛の恋人だ。自分を愛してくれる杉山には申し訳なさを感じているが、マギーはそれを押し殺しビジネスライクに徹する。

「杉山君、高島美琴の事をもっと詳しく調べて欲しいの。年の差婚も引っかかるし、夫婦の距離感も気になる。私の印象では仮面夫婦のような感じがするし、何か謎がありそうな気がしてならないの。」
杉山はいつものよう緩い表情で聞いていた。

「分かったよ。愛するマギーの為だ。根掘り葉掘り調べて来るよ。」
今までならもぅ、とか言いながらキスを求めていただろう。しかしそれをしたら信念が揺らぎそうだ。杉山に冷たいと思われないかなと心配しながら仕事仲間として杉山に接する。
(ごめんね、杉山君…。嫌いにならないで…)
マギーは心の中でそう思った。

「何か、カッコイイよ、マギー。俺はそーゆーマギーに惚れたんだよね。刑事として任務を一生懸命遂行するマギーを全力でフォローするよ。」
杉山はまるでマギーの不安を読みとっているかのようにそんな言葉をマギーにかけた。
「杉山君…」
「へへへ、俺も刑事としてちゃんとしてるんだぞってのをマギーに見てもらえるチャンスだからね!マギーの満足する結果を土産に帰ってくるよ。」
そう言って親指を立てた。
「うん。」
そう答えたマギーだが、本当は今すぐ抱きつきたい気持ちで一杯であった。恋愛を我慢しようとしている自分を理解してくれたのが一番嬉しかった。マギーは確信した。杉山は自分の事をいつまでも待っていてくれる男だと言う事を。安心してこの事件に取り込める勇気と自信を齎してくれた。

「じゃあ行って来るよ、マギー。」
「気をつけてね?」
杉山はニコッと笑って親指を立てて捜査に向かって言った。

刑事の妻…。マギーはたった今、刑事であるパートナーを送り出す女の子の気持ちを知った。普通の会社員ならただのいってらっしゃいで済むだろう。しかし口に出たのは気をつけて、であった。刑事はどこに危険が潜んでいるのか分からない。もしかしたらさっきの笑顔が最後に見た杉山の笑顔になるかも知れない。マギーはそんな不安に押しつぶされそうになる。

(強くならなきゃ…。こんなんじゃさとみちゃんが言う通り、刑事の妻なんて務まらないわ。)
マギーは背筋を伸ばして自分を奮い立たせるのであった。


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