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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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最後の迷い-1

雅和は恐る恐る娘の身体に手を伸ばした。
雅和の手にはまだ紗理奈の手が添えられている。
(そうか。首から下だけを見るようにすればいいんだ。
 そうすれば相手が真奈美だということを意識をしないで済む。)

そう思いながらも、雅和はいきなり真奈美の下半身に触ることはできなかった。
確かに目の前にいる〈女性〉は魅力的だった。
身体全体のボリュームはそれほどないが、ツンと上を向いた乳首。
細身の身体から突き出した胸の隆起。
しっかりとしまったウエストのくびれ。
程よく張ったヒップ。

そしてさっきまで雅和の目の前で潤一と繰り広げていたセックスは、
見ているだけで引き込まれそうな妖艶さに、
若さが加わった、激しく官能的なセックスだった。

その〈女性〉が今、自分のペニスに手を伸ばし、
か細い指を絡ませながら、自由に弄んでいるのだ。

それだけではない。
相手をしていた潤一の、あまりにも早い射精のために満足を得損なったその〈女性〉は、
雅和を潤一の代役にしたらどうかという紗理奈の提案をあっさりと受け入れ、
雅和のことを父親とは気づかないまま、身体全体をくねらせながら、
激しい行為の続きをせがんでいるのだ。

雅和も男だ。
目の前の、こんなにも魅力的な〈女性〉の、
いじらしささえ感じるこの愛撫と、身体全体からにじみ出るような誘いを、
無下に拒むことはできない。

普通の状況でこの誘いを拒む男が世の中にいるとは思えない。
しかし、その誘いを仕掛けてきている〈女性〉は、まぎれもなく自分の娘なのだ。

雅和は〈女性〉にむしゃぶりつきたくなる衝動をかろうじて抑えると、
紗理奈の顔を見ながら口の動きだけで告げた。
(そんなことはできない。)
紗理奈は小さく頷き、雅和の手をゆっくりと真奈美の肩のあたりに置くと、手を離した。

「あ、もっとちゃんと触って大丈夫だよ。」
真奈美は無邪気にそう言って、握ったままの雅和のペニスをゆっくりと上下させた。

(真奈美は今、触っているのが父親のモノだと本当にわかっていないのだろうか。
 いや、わかっていないのだとしたら、なおのこと、事を進めるのはやめるべきだ。
 もし、真奈美の意に反している行動を父であるわたしがしようとしているのなら、
 それこそ父親として、いや、人間としても失格だ。)

雅和は真奈美の肩に手を添えたまま、ゆっくりと口を開いた。
「真奈美。」
自分でも声が震えているのがわかるほど、雅和は緊張していた。

「なあに?」
それに比べて真奈美の返事はあまりにもあっけらかんとしていた。

「わたしが誰だかわかるかい?」
「…………。」

「まず、この手を離そうか。」
雅和はそう言って自分のペニスを握ったままの真奈美の手を取った。
真奈美はそれに素直に従う。
「どうしたの?」
「相手が誰なのかもわからないでこんなことをするもんじゃない。」
「これが誰のものかがわかっているのなら、触っていてもいいの?」
「いや、そういうことを言っているんじゃない。
 それに、たとえ相手が誰だかわかっていても、
 その人とそういうことをしてもいいのかどうかを考えろということだ。」

真奈美は雅和のペニスから素直に手を離し、少し距離を置いた。
「う〜ん。お父さんの言うこと、なんとなくわかるんだけど、ちょっと難しいなあ。」
「ま、真奈美?」
思いがけない真奈美の返答に雅和は言葉を失った。

「なあに、お父さん。」
またもやあっけらかんと真奈美が答える。

「わ、わかっていたのか?」
「そりゃあすぐにわかったよ。あ、お父さんだなって。」
「それなのに……。」
「あ、確かめないままで触ったりしてごめんなさい。」

雅和はもちろん、隣で聞いていた紗理奈も潤一も、驚きを隠せなかった。

「真奈美。アイマスクを外してもいいかい?」
「うん。」
雅和はそっと手を伸ばし、真奈美のアイマスクを外した。
「わ〜。ちょっとまぶしいね。」
「真奈美。」
「えへ。裸で会うなんて、ちょっと恥ずかしいな。」
真奈美は父親の身体をちらっと見た後、恥ずかしそうに笑った。

「あ、でも、お父さんは真奈美の身体はちゃんと見てね。
 みんなが褒めてくれるんだから。
 あ、お母さんも褒めてくれたよ。」
「お母さんも?」
「うん。さっきまであっちのお部屋に一緒にいたんだよ。
 お母さん、さっき、やっととし君としたんだ。
 あれ?これって秘密じゃないよねえ?」
真奈美は紗理奈の方を見て言った。

「え、ええ、まあ、秘密っていうことはないけど。
 そうよね。真奈美ちゃんの前で隠し事なんておかしいものね。
 それに真奈美ちゃん、繊細で敏感だからすぐに気づいちゃうものね。」
紗理奈は明らかに動揺し、そしてすぐに仕方ないという表情に変わった。

「紗理奈お姉ちゃんも、お父さんとしてたんでしょ?」
「あ、そ、そうよね。さっき、そう言って握らせちゃったもんね。」
「だってさ、握った時、お父さんの匂いに混じって、
 紗理奈お姉ちゃんの匂いもしたから、真奈美、すぐにわかったよ。」
紗理奈は改めて真奈美の嗅覚や感覚の鋭さに舌を巻いた。

「それから、紗理奈お姉ちゃん、お父さんとしていて、
 とってもとってもいい気持ちになったんだなって、
 ちょっと舐めてみた時の味でわかっちゃった。」

「味?なんの?」
「ほら、お父さんのペニス、濡れてたでしょ?」
「あ、う、うん。」
「真奈美、さっき、紗理奈お姉ちゃんが握らせてくれた時、
 あれ?って思ったから、濡れた指をちょっと舐めてみたんだ。
 そしたら、紗理奈お姉ちゃんがとっても気持ちよくなった時の味がしたの。」


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