投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

ある女教師の受難
【教師 官能小説】

ある女教師の受難の最初へ ある女教師の受難 3 ある女教師の受難 5 ある女教師の受難の最後へ

卑劣な男-2

 しばらくためらった後、ユリは決心したように口を開いた。
「お願いします、どうかこのことは黒谷さんの胸にしまっておいて下さいませんか? もしも表沙汰になったら、生徒の将来が台無しになってしまうかも知れないんです。だから……どうか」
 真剣な面持ちで見つめるユリに、わざとらしく腕組みして考え込む様子を見せてから、黒谷は言った。
「そうですねぇ……まだ若い生徒の将来がかかってるんだ、この話は聞かなかったことにしましょうか。私も鬼ではありませんから。ただし、条件がありますがね」
 おそらく黒谷は口止め料でもせしめようという魂胆でユリを呼び出したのだろう。そしてもしもユリがそれを断れば、迷わず学校に報告するに違いない。
 高額な口止め料を要求されたらどうしようか。それ以前に、教師として卑劣な脅しに屈してもいいのか。ユリは逡巡する。だが、他に悠司を守る良い方法があるだろうか?
「……どんな条件ですか?」
 大事な教え子のためだ。例え間違っているとしても背に腹は代えられない。自分に出来ることならばなんでもしよう――ユリはそう心に決め、おそるおそる尋ねた。

 黒谷はユリをじっと見つめたまま、勿体つけたように薄く笑う。それはどこか下卑た不快な笑いだ。
「簡単なことですよ。しかし、ユリ先生に出来ますかねぇ……」
 なかなか条件を言おうとしない黒谷に僅かに苛立ちを感じながら、ユリはもう一度問いかける。
「言って下さらなきゃ分かりませんから。黒谷さんのおっしゃる条件って……?」
 対する黒谷の答えは、ユリが思わず耳を疑うようなものだった。
「男と女が二人っきりなんですよ。先生も子供じゃないんだ、それくらい分かるでしょう……」
 この男は一体何を言っているのか――ユリは呆然としながら黒谷を見返した。
 黒谷はそんなユリにはお構いなしに畳み掛ける。
「私は大真面目ですよ。先生がオマンコさせてくれたら考えてもいいと言ってるんです。簡単でしょう?」
 下品な言葉にユリは青ざめる。
「そんな……そんなこと……」

 黒谷は不快な笑顔を浮かべたまま、困惑するユリを値踏みするように眺めている。粘りつくような視線がユリの唇から首筋を辿り、胸元、腰、そして太腿とゆっくり動いていく。ユリは無意識のうちにブラウスの胸元をかき寄せた。
「どうしたんです? 悩む必要などないでしょう。まぁ、どうしても嫌だっていうなら私は別に構いませんがね。決めるのは先生ですよ」
 卑劣な脅し文句に、ユリはスカートの裾をぎゅっと握りしめながら俯いた。
 脂ぎった肌、べたついた薄い髪、ろくに洗濯もしていないのだろう汚れた作業服。黒谷の風貌はお世辞にも魅力的とは言い難い。そんな男に身体を開くことを想像しただけで嫌悪感が湧き上がる。けれど、生徒を守るためには言いなりになる以外に方法はないのだ。
 ほんの少し我慢すればいい。そうすれば悠司を守ることが出来る――。ユリは覚悟を決めて顔を上げる。
「分かりました。その代わり、絶対に誰にも言わないと約束して下さい……!」
 声が掠れた。黒谷は満足そうにニヤリと笑って言った。
「優しい先生を持って、生徒は幸せですねぇ……」

*****

 立ち上がった黒谷は棚からビニールテープを手に取り、ソファーで身体を固くしているユリの目の前に立ちはだかる。
 覚悟を決めたつもりでも、ユリの心の奥には未だに迷いがあった。本当は今すぐ逃げ出したい。だが、悠司のことを思えばそんなことは出来るはずもない。
 そんなユリの気持ちの揺れを見透かしているかのように、黒谷は意地悪く囁く。
「いいんですよ、やめても。でも、あなたに裏切られたと知ったら大事な生徒が悲しむでしょうがね……」
 逃げられないことを承知の上で、ユリの反応を楽しんでいるのだ。ユリは悔しさに唇を噛み締める。
「これは脱いでもらいましょう。悪く思わないで下さいよ……途中で気が変わられたら困りますからね」
 黒谷はゆっくりとユリのジャケットを脱がし、束ねた両手首をビニールテープで後ろ手に縛った。抵抗することもできず、ユリは力なくうなだれる。
「ら、乱暴にはしないで下さい……」
 ユリの言葉に黒谷はフッと含み笑う。
「心配ありませんよ。先生が大人しくしててくれればね。……さて」
 黒谷はおもむろに作業ズボンのファスナーを下ろす。衣擦れの音に顔を上げると、だらりとぶら下がったペニスがユリの視界に飛び込んでくる。
「いやっ……!」
 反射的に顔を背けるユリ。黒谷はその顎を軽く掴んで向き直らせる。
「この時のために、しばらく風呂に入ってないんですよ。先生の可愛いお口できれいにしてもらいましょうか……。ほら、早く済ませたいんでしょう?」
「ううっ……」
 目の前に突きつけられたペニスに、ユリは嫌悪感に満ちた表情を露わにする。洗っていないと聞かされ、喉の奥から吐き気がこみ上げる。逃げ出したい、でも逃げれば悠司が――。
 二つの思いの中で揺れながら、ユリはおずおずと唇を開く。黒谷の言うとおり、早く済ませてしまいたかった。


ある女教師の受難の最初へ ある女教師の受難 3 ある女教師の受難 5 ある女教師の受難の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前