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楽園教室
【学園物 官能小説】

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恐怖の保護者会 二次会本番-3

完全な勘違いだった。
男が女にすることばかりがおもてなしではないのだ。

今日、おもてなしをされる側は、男の子どもが多くおもてなしによる収入が少ない家。
おもてなしをするのは教師と、女の子どもが多く収入が多い家。

つまり、単純な計算では成り立たないのだ。
それがわかったのは、メンバー全員が橋本家にそろい、自己紹介をした時だった。

「みなさま、ようこそ、橋本家へ。
 主人はあいにく別の仕事がありまして、本日は参加できません。
 大変残念がっておりました。
 で、こちらが本日の幹事をしてくださっています篠田あゆみさん。」
「どうも、篠田です。皆様。今日はお楽しみください。」
「あら、幹事のあゆみさんが一番楽しめるじゃない?」
「そうよ、羨ましいわ。」
「いえいえ、もちろん、皆さんで楽しまないと。」
「じゃ、あゆみさんの方から、皆様をご紹介していただきますわ。」
「はい。では、こちらが〇学校の松岡修二先生。泰代の担任の先生です。
 お隣が同じく〇学校の伊藤美咲先生。和太郎さんの昨年の担任です。
 そのお隣が、隣の〇学校の高田先生。先生は〇〇さんの担任をしておられます。」

(伊藤美咲だ!!伊藤美咲がいた!!!)

「で、こちらが保護者になります。額賀零士くんのお母様の麻沙美さん。
 お隣が野本朔太郎君のお母様、愛莉さん。それに娘の玲紗さんと美智子さん。」

覚えられるわけがない。
額賀麻沙美……。零士の母親、ということだから、きっとおもてなしされる側だろう。
年のころは30代前半、というところだろうか。
可愛い顔をしている。
妹は可愛がってもらえるのにと零士が言っていた母親か。
妹の名前は可愛だったっけ。

野本朔太郎の母親、愛莉。40代前半か。
陽菜のことを可愛いと言って助けてくれた朔太郎のところも3姉妹か。
一番下の夏玲は、まだ11歳だったっけ。だからここにはいないということか。
上の娘が玲紗、下が美智子。どちらも二十歳前後かな。
この3人はおもてなしをする側か。

あゆみも楽しむ側ね、と言われていたことから、おもてなしされる側だろう。

あれ?ということは、おもてなしをするのは、オレと、美咲先生と、
高田先生、野本姉妹と野本の母親の、男2名、女4人。
おもてなしをされるのは、あゆみ、秀子、橋本3兄弟、額賀麻沙美の、男3名、女3名。

どうなるんだ?

しかし、これからがまさに意外な展開だった。

幹事のあゆみがさらに付け加えた。
「これからの組み合わせですが、
 幹事のわたくしとホスト役の橋本さんとで相談させていただいた結果、
 今回に限り、あくまでも特例ということで、
 ホストの秀子さんの意向におおむね沿った形で行いたいと思います。
 ただ、他の会場にお集まりになっている方々にはご内密にお願いします。」

「申し訳ありません。先例から外れるようなわがままを言わせていただきます。」
秀子が口をはさんだ。

「いや、いいんじゃないですか?
 この会はあくまでもホストと幹事の方々をねぎらうのが目的です。
 ご意向に沿った形であっても、一向にかまいませんし、他言は致しません。
 皆さんも、それでよろしいですよね?」
高田先生の発言にみんながうなずいた。

みんなの同意を得たとみて、あゆみが続けた。
「では、発表させていただきます。
 え〜と。秀子さんはご子息の健太郎君と。これはご主人にも内密にお願いします。」

(な、な、なんだって?母親と息子じゃないか。しかも18歳になったばかりだろ?)
 それもご主人には内密にってどういうことだよ。
 おいおい、ひょっとすると健太郎の兄たちも母親と体験済みなのか?)

さすがに周囲がざわつくと思ったが、誰もが黙ってうなずいている。

「次は、丈太郎君と美智子さん。それと健太郎君は玲紗さん。4人一緒で。」
(こ、ここは、橋本兄弟と野本姉妹の4Pかよ。)

橋本兄弟は当然、さっきの続きで美咲先生狙いと思っていたが、意外な結果だった。

「次は……すみません。わたしのわがままで……。」
あゆみが少し頬を赤らめながら言った。
「いいじゃない、幹事さんなんだから。」
麻沙美の言葉に励まされたあゆみが言葉をつづけた。

「すみません。え〜と。わたしが今、お付き合いさせていただいている、
 高田任次郎君のお父様の弘毅さんを……。その……。
 呼んでいるんですけれど。構いませんか?」

任次郎と満二郎の親同士が付き合っている?
いや、高田任次郎は父子家庭。篠田満二郎は母子家庭だから、特に問題はないか。
それにしても、ニンマンコンビの親同士が付き合っているとなると、
ちょっと覗いてみたい気もする。
おそらくは任次郎の親父があゆみのオマ〇コをクンニしまくっている様子を。

それよりもなによりも、オレは内心がっかりしていた。
秀子を抱かなくてもいいと分かった瞬間は思わず飛び上がりそうになり、
あゆみの顔をじっと見つめてしまった。
さっき、自分の相手を発表するあゆみが頬を赤らめた時、
オレはオレの名前を呼ぶとばかり思っていた。
さっきまでの流れでは当然それもありと思っていたのだ。

「どうぞ。幹事の特権です。」
秀子が後押しした。

「ありがとうございます。で、実は高田弘毅さんは高田先生のお兄様でして。」
「あら、知らなかった。」
「へ〜、そうなんだ。」
「で、額賀麻沙美さんとわたし、そして高田さんご兄弟の4人で、
 と思っているんですが。」

(これはいったい何といえばいいんだ?
 あゆみと高田任次郎の父親が付き合っていて、その弟の高田先生が一緒。
 あゆみは高田兄弟に抱かれるのか……。それに額賀麻沙美が加わる……。)

やはりこの街はいろいろありすぎる。


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