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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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高島美琴-3

「そして謙也は大日本銀行へ入行。銀行員として働いていた訳だけど、犯行前に金庫から紙幣番号の記載されていた書類を盗み出したと思われる。それから犯行数日前に横芝国分支社長宅へ爆弾予告をし、それは何も起きなかったけど、12月10日、とうとう3億円強奪を決行して成功させた。で、ポイント3。入行してからの謙也の働きぶりはどうだったのか、そして金庫から紙幣番号を記載した書類を盗み出したと予想してるけど、果たして入行一年目の社員がそう簡単に全ての紙幣が保管されている金庫に入れるのかって疑問が浮かぶ。入れたなら一体どんな手口を使ったのか、若しくは…銀行内にも協力者がいたんじゃないかって言う疑いも生まれる。その場合、金庫を開けられるぐらいだからそれ相当の立場にある人間じゃないと無理でしょう、普通。よってその当時、特に役職クラスの人間に不審な動きをした者がいなかったかも調べなきゃね。」

「そしてポイント4。高島謙也は実の父親である木田康介といつ繋がったのか。いつから横芝のボーナスを奪う計画を…いや、将来横芝を手中に収める計画を立てたのか、そこも重要になってくるわね。」

「ポイント5。木田康介は当時異例のスピードで、44歳と言う若さで警視総監の椅子に座った。私に抜かれるまで、ね。ニヒッ」
さりげなく勝ち誇る若菜にみんながシラーっとする。そんな事はお構いなしに若菜は言葉を続ける。
「木田康介とはそんなに有能な人間だったのか、それも重要よね。だいたい3億円を強奪するのを起案したのは木田康介。私の予想では悪どい事を重ねに重ねて地位と名誉を築いて来た人間に思える。絶対に何かウラがある。これは警視庁のある刑事に今調べて貰ってるから報告を待つわ。まずはここまでの事を洗いざらい調べてみる事にする。もう50年も前の事件から今に繋がってるから、糸は激しく絡み合ってる。だから初めから丁寧に解いて行く事が重要だからね。ただそれを解明するのに必要な情報を杉山君に集めて貰う。杉山君には高島謙也の妻、広徳の母親を調べて貰いたいの。」
「人妻ですね、了解でーす!」
そう言った杉山にマギーの鋭い視線が突き刺さる。

マギーは心配であった。サーガ事件の時、金と麻薬に塗れた人妻の姿を嫌と言う程見たからだ。浮気が心配なのではない。危険な事に巻き込まれてしまうのが怖かったのだ。吉川が麻薬中毒に苦しむ姿も散々見てきた。もし杉山が…、そう考えると不安に押しつぶされそうになるのであった。


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