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思い出はそのままに
【ロリ 官能小説】

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思い出はそのままに-38

雨が振っている。雨は、昔から好きだった。浩之の暗い性格が、そうさせるのかもしれない
 『謝れ』と言う声が聞こえる。目を閉じると、謝っている浩之と、それを笑っている子供達が思い浮かぶ。
 ぶち殺してやる。そう思った。全身の血が煮えたぎってくる。『謝れ』という声が聞こえる度に、浩之は怒りで我を忘れそうになる。
 自分はおかしくなってしまったのだろうか。浩之はそう思った。浩之は、昔からすぐにかっとなった。ばかにされると頭に来た。受け流すことも、忘れることが出来なかった。だが、こんな幻聴のようなものはなかった。『謝れ』という声は耳をふさいでも消えることがない。声も次第に大きくなってきている。耳をふさいでも消えることはなく、浩之の脳の深くまで響いてくる。ひどい時は、吐きそうになるのだ。
 確かに、子供たちに笑われた時、浩之は頭に来た。だが、ずいぶん前の話だ。浩之は忘れていた。どうでもいいことなのだ。なのになぜ、こんなことに苦しめられるのか。
 祐樹だ。
 浩之が今のところに越してきた時、父親と二人で祐樹の家に挨拶に行った。その時、祐樹に会った。なんでもないガキだった。次の日、窓から祐樹の家を見た。祐樹が、美奈とセックスしていた。その時は、悔しくて眠れなかった。だが、『謝れ』という声は聞こえることはなかった。
 祐樹のセックスは毎日覗いた。見る度に、不快な気持ちになった。だが、それも最初だけだった。そのうち、祐樹のセックスを見て、自慰をするようになった。すぐに、ビデオを撮るようになった。
 その時ぐらいからだろう。ふと、『謝れ』と言われたことを思い出した。『謝れ』という声が頭から離れなくなった。なぜなのかわからない。祐樹がセックスを覗いたからなのか。浩之にはわからなかった。
 美由紀は、あれからメールを送らなくなった。浩之が送っても返事はこない。浩之にはどうすればいいかわからなかった。もう終わりなのか。そう思った。だが、認めるわけにはいかない。ずっと美由紀のことを想ってきたのだ。ここまで来て、終わらせることは出来ない。
 全ての原因は祐樹だ。祐樹のことを考えると、全身の血が沸騰する。落ち着け。自分に言い聞かせる。怒りに任せれば、足元を救われかねない。
 ビデオだ。祐樹達がやってきたことが写っているビデオ。これを使う。だが、浩之が使っても、共犯に思われるだけだ。やはり、信用ある立場の人間がった方がいい。信用があって、弱みがある人間。
 沙織しかいない。沙織が、祐樹の父親に、ビデオを見せて交渉する。警察はいけない。祐樹達がやっていることが明るみに出れば、当然、浩之が関わっていることがわかる。あくまで、穏便にすますことが重要だ。これで、祐樹を遠ざけることが出来るはずだ。
 だが、沙織が協力するだろうか。沙織は、祐樹の虜になっているのではないか。
 美奈が、よく家によく遊びに来る。美奈は泊まりたがるが、さすがにそういうわけにはいかない。この前のことは、美奈の心に大きな影を落としたようだ。沙織からも、浩之によく連絡が来るようになった。沙織にも、まだ母親としての自覚が残っているようだ。
 そこをうまく突けば、沙織も協力するだろう。それに、立場的には沙織の方が悪いのだ。教師という立場で、いくら強姦といっても、教え子と関係をもったのは事実なのだし、沙織自身も受け入れ始めている。どう転んでも、浩之の方が優位な立場にいることには変わりない。
 沙織の家にきた。沙織には、すでに連絡をしてある。ベルを押した。沙織が出てきた。
「いらっしゃい」
 沙織が微笑んだ。浩之は中に入る。この前のことを思い出した。沙織は、ここで喘いでいた。あの狂ったように喘いでる様に、恐怖さえ覚えた。
 浩之はソファに座った。沙織がジュースを持ってきた。
「雨、ひどいようね」
「そうですね」
 沙織一人だっようだ。雨のせいか、部屋全体が薄暗い。重苦しい雰囲気が漂っていた。沙織も、どこか緊張しているようだ。しばらく、沈黙が続いた。
「浩之くんと、こうやって落ち着いて話すのなんて・・・随分と久しぶりね」
「小学校以来になるでしょうか」
 小学校の時も、沙織とはまともに話した記憶はない。誉められたことも、叱られたこともない。個人的に話すこともなかった。
「浩之くんは、とても落ち着きのない子供だったわ」
 それは、通知表に書かれていた。読んで、驚いた記憶がある。
「でも、いい子だったわ」
 浩之は、それを聞いて、怒りが込み上げた。沙織に、浩之がどんな子供だったかわかるというのか。沙織は、自分のお気に入りの子供しか可愛がらなかった。浩之は、どうでもいい子供だったはずだ。
 沙織を見る。あの時の痴態を思い出した。沙織は、祐樹相手に感じていた。臆面もなく喘いでいた。
 『謝れ』という声が聞こえる。沙織は、祐樹の言いなりだ。沙織は、祐樹といっしょに浩之をばかにしている。沙織はぶち殺してやる。俺をぼかにするやつは、みんなぶち殺してやる。


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