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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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犯人像-5

「で、木田康介と秀美は何故離婚したかを調べたの。そしたら離婚の原因が不倫だったと。」
「その不倫相手が…」
「そう、坂下裕之。秀美は謙也を連れて坂下と再婚したと言う事が分かったわ。となると木田康介が横芝、坂下裕之に恨みを持っていたとしても不思議ではない。」
「それで警視総監と真犯人である高島謙也、2人が横芝に対して強い恨みを持っていたと言う犯行理由が存在した事になる…」
「そう言う事。」
そこでマギーが口を挟んで来た。
「でも現金は保険がかけられていたから、別に横芝にダメージは与えられませんよね??復讐としては、それで2人は満足したのでしょうか??」
その言葉に若菜はニコッと笑う。
「さすがマギー。いいトコに気づいたわね。でも考えてみなさいよ、今の目立と横芝の状況を。」
「今の状況…?あ…!目立は今や世界を股にかける大企業に、横芝は事業縮小でテレビのラグザだけが頼みの綱…。」
「そう、国内シェアで目立は1位、横芝は5位。しかも横芝は未だにリストラを行わなければならない苦しい台所事情だし、目立による買収の噂も出てる。もし買収が実現すれば謙也は横芝に完全勝利した事になる。」
「だとしたら高島謙也は数十年先に復讐達成を設定して3億円を強奪したって事ですか!?」
「謙也ってより木田康介でしょうね、策士は。横芝に復讐する為に3億円を強奪し同業企業を立ち上げさせる。目立の初期重役は凄いわよ?殆どが警察からの天下りだったから。調べたらこれまでの警察からの天下り、とんでもない数字だったわ?で、木田の息のかかった天下りに謙也を支えさせ、それまで警察関連が横芝に発注していた機材を目立に変え、目立をどんどん成長させて行ったんだから。木田の顔は広かったから、あらゆる方面に働きかけ、目立にガンガン発注先を変えてったんだからね。二社の業績を見れば、右肩上がりの目立に比べて下降して行く横芝。社長が秀徳になってからはそれが顕著になってる。初めは小さな企業で横芝からすれば、その気になれば蟻のように踏みつぶせると相手にしなかったんでしょうね。しかし無視出来ない存在になって来た時に、気づけばその社長がかつての兄、謙也だったと知ったのも後の祭り。勢いに乗った目立に何の抵抗もできなかったってトコでしょ。売り上げが目立に抜かれた時点で裕之は会長職を辞任してるし、それを知った木田康介や謙也はさぞ喜んだ事でしょうね。今や妻の弟に社長を任せて総理大臣を狙える立場にある謙也と、企業としての火が消えかけてる中で苦しむ秀徳。勝者は明らか。3億円を強奪した意味は今にこそあるのよ、彼にとっては、ね。」
若菜のヨミは大抵当たる。おそらくそれが事実なのであろう。ずっと昔の事件だと思っていたが、今にまで繋がっていた事に驚きを隠せないマギーと華英。そして石山がまた口にした。
「マジか…!?」
と。


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