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思い出の初体験
【幼馴染 官能小説】

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譲司を変えたもの-3

次の日、譲司は顧客指名の店外デートを断った。
譲司なりの南野への反抗であり抗議でもあった。
店内での接客も、心ここにあらずといった感じで客からのひんしゅくを買ってはいたが、
そこは惚れたものの弱み、客の方がむしろ譲司のご機嫌とるような状況だった。

稼ぎ頭でもあり、実質的なナンバーワンのこの行動には、
さすがの南野も頭を下げざるを得なかった。
もっとも、譲司がそうなった本当の理由を知らない南野は、
おそらくは待遇の面での不満からくる抗議と考え、
特別ボーナスの支給を約束しただけではあったが、
譲司自身にとっても、振り上げたこぶしを下すいい機会となり、
態度を改めることを約束した。


譲司は秀美が来店しない不満というよりは、
秀美に会えない寂しさをぶつけるかのように客を抱くようになった。
自分から進んで店外デートに誘うようになり、
客から言われて仕方なく振るっていた鞭を、
譲司自身の意思で、憎しみを込めているかのように振るようになった。
ベッドの上でも、絶頂の連続に客がもうやめてと本気で訴えても、
譲司はひたすら腰を激しく動かし、客のオマ〇コにペニスを突き続けた。


譲司の店内での態度にも変化が現れた。
今までは他のホストのフォローに務めていた譲二が、我が物顔に振る舞い始めたのだ。
気になる客がいるとすでにホストがついているにもかかわらずそこに割り込み、
客の興味を引くだけでなく、露骨なタッチを繰り返し、
半ば強引に服を引き裂くように脱がせにかかることさえあった。

譲司は服を破いてしまったお詫びに、
新しい服をプレゼントするという口実で客を店外デートに誘う。
そして、事実、高級ブティックを訪れ、客に高価な服を必ず2着、プレゼントするのだ。

そのあと再びタクシーに乗り込むと、譲司は場末の一番安いホテルの、
一番安い部屋を選ぶ。
戸惑う客を強引に部屋へ押し込むと、着替えたばかりの服を引き裂き、
全裸にし、そのまま床にたたきつけるように這いつくばらせるのだった。

「さあ、どうして欲しいんだ?言ってみろ。」
そんな口の利き方も、以前の譲司には全くなかったことだった。
そこには、以前まであった、客の中の女の部分に和美や自分の母親の姿を重ね、
女たちを愛しむような優しさは全くなくなり、
まるで人が変わったように、女たちを辱め、罵り、侮蔑し、
恥辱の限りを尽くすようになったのだ。

しかし、そんな思いもかけない譲司の豹変を喜ぶ客もいた。
今までは譲司を説得し、ようやくしてもらっていた屈辱的なプレイを、
譲司自らが進んでするようになったのだ。
今の譲司には優しさのかけらも迷いさえも感じられなかった。
女たちを辱め、苛め抜くことに、本当の喜びを感じているかのようだった。

譲司は客によって接客の仕方を変えることはしなくなった。
店外デートの時だけでなく、
店内での接客でも常に高圧的に客たちを隷属させようとした。
そうした譲司の変化が単なる演技ではないことに気づいた客も、
当然のことながら少なからずいた。
譲司の高圧的な態度や過激なプレイに譲司の本気を感じたことで、
譲司のもとを去っていく客もいた。

それでも譲司を定期的に店外デートに誘う客が3名いた。
誰もが譲司がどんなことを要求してもそれに喜んで応える女たちだった。
譲司はそれぞれの女たちとの関係が一回りしたころ、客に4Pの話を持ち掛けた。
そう、譲司が一度に3人の客を相手にするというプレイだった。


蘭はその話にすぐさまOKを出した。
というよりも、思いがけない提案に興奮し、
譲司の前でより一層の服従を誓いながら普段以上に乱れ、失神した。
好子は蘭の、興奮して乱れたことを譲司から聞き、蘭への対抗意識から4Pを承諾した。

一番抵抗したのは美樹だった。
美樹は、自分は譲司と二人きりだからこそ、
自分の本当の姿を見せることができるのだと、何度も自分の本気度を譲司に伝えた。
譲司と一緒になることを本気で夢見ている様子だった。

そんな美樹の態度に譲司はいつになく本気になった。
4Pの話はなかったことのようにふるまいながら、
その日のプレイの途中に美樹に唐突な要求をしたのだ。

「美樹。電話を掛けるんだ。」
「電話?誰に?」
「お前の夫にだ。」
「夫に?何を言ってるの?」
「いやならいいさ。今すぐ、ここからたたき出してやる。その格好でな。」

譲司の目を見て美樹は震えた。
譲司の目は少しも笑っていなかった。
その表情からは言っていることが本気であることが容易に想像できた。

美樹は自分の今の格好を思い出した。
何本かの麻縄が巻き付けられた身体には、
いたるところに鞭で打たれて出来たミミズ腫れと、
油性ペンで書かれた卑猥な言葉が残っている。
プレイの最中こそ、自らもそうした言葉を口にし、
身体中を卑猥な言葉だらけにされることを自ら懇願する美樹だったが、
プレイが終わり、一人風呂に浸かりながらインクを落とすころになると、
自分自身があまりにも情けなく感じられる。
そんな身体のまま、ここから放り出されたら自分は一体どうなるのだろう。
身体には落書きだけでなく、鞭打たれた証拠のミミズ腫れや蝋の跡も残ったままだ。
腕には幾重にも縛られた縄の跡もある。

淫乱の変態女が全裸のまま、ホテルの部屋から追い出される。
廊下を恐る恐る歩きながらフロントへ行き、事情を話す。
そこから先はどうなるのだろう。
美樹は恐ろしくなった。


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