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ゆえとナオさん 未来編
【同性愛♀ 官能小説】

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ゆえとナオさん 未来編-2


私が生まれるずっと昔に、
世界規模のバイオテロがあった。

世界中の、
国際線の飛行機とハブ空港のトイレに、
揮発性のブロックを置いた人がいた。
それは芳香剤を模してあって、
トイレに置いてあっても、
なんら不自然は無かった。
それは、ウイルスを固めたものだった。

気化したものを直接吸い込んだり、
空調からエアロゾル感染した人が、
それと知らずに人から人へ、
飛沫感染、接触感染させてしまった。

自覚症状が全く無くて、
潜伏期間が一世代と長い、という特徴があって、
目に見えない形で時間をかけて感染が拡散し、
沢山の人が罹患した。
アウトブレイクした。

おかしいと気付いたときには、
人類のほとんどの人が罹患していた。
国際的な感染拡大になった。
パンデミックになった。
すでに手遅れだった。


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