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思い出の初体験
【幼馴染 官能小説】

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譲司の成長 新たな局面へ。-1

譲司が和美と一緒に母親の元を離れ、キャバクラに逃げ込んでから、
はや3年の時がたった。

和美と譲司の間に生まれた女の子は利恵と名付けられた。
かろうじて残っていた和美のまともな精神が、
生まれてくる子どもがせめて利に恵まれるようにとあらかじめ考えていた名前だった。

和美は出産の際の合併症で、その精神状態はさらに悪化し、
長期の入院生活を余儀なくされた。


父親となった譲司は15歳。
もともと早熟だった譲司はうっすらと髭も生え、
誰が見ても20歳を超えた成人、そう、25,6の青年にしか見えなかった。

それでも実年齢は15歳。
和美との子どもの父親であることをあからさまにすることも出来ず、
利恵は父親不詳の子ども、そして精神を病んだ母親の子どもとして、
施設に預けられた。


「これなら心配ないだろう。」
もちろん、15歳が風俗店で働き、
セックスショーにまで出演するなど違法行為に決まっているのだが、
3年前と比べ明らかに大人びてきた譲司を見て、
これならばまずバレることはないだろうと南野は思ったのだ。

南野はキャバクラと同じビルの中にある、
自分がオーナーを務めるホストクラブで譲司を働かせようと考えたのだ。

ホストクラブで接客をし、客からの指名で時にはセックスの相手をする。
そしてキャバクラのショータイムでは紗耶香を相手にセックスショーをする。

譲司の生み出す売り上げはおそらく今までの倍近くにはなるだろう。
使えるものは骨の髄までしゃぶりつくすのが南野の性分だった。

「使えなくなった和美の分まで稼いでもらわないとな。」
店の稼ぎ頭であり、生活環境としては厚遇を受けながらも、
譲司の立場は昔と全く変わらない弱いものだった。
和美の入院費や治療費も、
ごく当たり前のように譲司の給料から全額が差し引かれた。

譲司はそれに対して何一つ文句は言えなかった。
仕事そのものが原因で病を得たのだから、
雇用主にも何らかの責任があるような気もしていたが、
譲司はそれを南野に告げることはなかった。

それはやはり譲司の年齢だった。
いくら大人びてきたとはいえ、実際は15歳である。
そして中学校には通うことなく、義務教育の期間を終えてしまった。

セックスの能力や女をいかせるテクニックについては熟練の譲司も、
世間との付き合いや世間の常識については全くの子ども。
紗耶香のアドバイスや支えがなければ、
南野との交渉事もままならないのが実情だったのだ。


ホストクラブでの仕事が始まると同時に、
譲司はキャバ嬢たちの慰め役から外れた。
南野はキャバ嬢たちへのサービスよりも、
ホストクラブでの売上増という実益をとったのだ。

かといって譲司の給料が増えたかと言えば決してそうではなかった。
譲司に自由になる金を持たせることは譲司に逃げる隙を与えることになる。
ここで働いている限りは生活の心配はない。
だが南野の目を逃れてどこへ行くこともできない。
そうした状態に譲司を縛り付けておく、全てが南野の判断だった。


キャバクラで行われる譲司の本番ショーにより刺激を受けた客たちは、
キャバ嬢に対してより過激なサービスを当然のように要求するようになった。
南野は料金システムを変え、より過激なサービスとより高額な料金を設定した。

それでも客足は全く鈍らない。
さらに南野は店の内装を変え、それぞれのテーブルの配置を変え、
フロアの中央にかなりのサイズのソファーベッドを置いた。

スペシャルニューの最高ランクを希望した客には、お気に入りのキャバ嬢1名を、
そのソファーベッドの上で1時間、自由にできるというシステムを作ったのだ。
もちろん、普通のサラリーマンなどが払える金額ではなかったが、
それでも一晩に一人くらいは、そのスペシャルメニューをオーダーする客がいた。

ソファーベッドをそれぞれのテーブルから見ることのできる、
フロアの中央に設置したにも理由があった。

店内の客たちはそこで行われるプレイの全てを見ることができたのだ。
店が主催する譲司による本番ショーだけではなく、
客自らが出演者となって、本番ショーを演じることになるのだ。

そしてその様子を見て他の客たちはさらに興奮し、
さらに過激で濃厚なサービスをキャバ嬢たちに要求する。

譲司のショーがない時間帯でも、客に過激なシーンを提供し続けることで。
南野の店の売り上げはまさにうなぎのぼりが続いていった。


譲司の生活にもかなり大きな変化が表れてきた。
キャバクラでのショー以外の時間はほとんどホストクラブにいることになる。
紗耶香と一緒に過ごす時間も当然ながら少なくなっていった。
ショー自体も予め練習を必要とするようなものではなく、
その相手も紗耶香以外の女性が務めることも増えてきた。


さらに、ホストクラブでは新しい女性との数多くの出逢いがある。
限られた環境の中で紗耶香一人を愛し続けてきた譲司にも少しずつ変化が現れ、
あれほど濃密な時間を過ごしていた紗耶香との関係も次第に希薄になっていった。
そして譲司は紗耶香と暮らすことをやめ、
ホストクラブのホストたちが暮らすマンションの一室に引っ越したのである。


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