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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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未来・上原詩乃-2

 未来は妊娠して当初はつわりに苦しみ食が細くなったが、五ヶ月を過ぎる頃からどんどん食欲旺盛になった。
 腹にいる胎児が俺に似て健康そのものらしく、母体を通して栄養を欲しがっているのか──あるいは、性欲も旺盛なぶんカロリーをいくら摂取しても足りないのか。
 体重はかなり増えて、顔も相当ふくよかになったが、元が痩せぎすだったので全然気にならない。
 つーか、未来ならどんな容姿に変貌しても愛せる自身が俺にはある。例えが変だが四谷怪談みたいになってもベロチューしながら正常位でヤると思う。

 詩乃のおごってくれるパスタを大盛りで喰らい、よく笑いながら喋る未来だ。
「詩乃さん面白ーい。チンポ狩り逆ナンツアーとか、わたしも行きたいんだけど」
 華麗なる性遍歴を聞かされ、腹ボテ女に似つかわしくない台詞を吐く未来。
「いつでも企画出来るよぉ? 未来ちゃんが落ち着く時期あったら……って、赤ちゃんの世話は大変だろうから、だいぶ先の話になっちゃうかな」
「もちろん産むまでは無理だけど、未来の好きなタイミングで行けばいいんじゃね? その間は俺がヤリたい欲ガマンして子供の面倒見るぞ?」
 俺はサラッと言った。
「……何それ理解ありすぎじゃない? あたしもおーじと結婚したかった〜!」
「詩乃の旦那さんもそーとー寛容なほうだろ? こんなビッチ妻に好き勝手遊び放題させて。いい相手見つけたもんだよ」
 皮肉に言ってやった。
 未来はドヤ顔をして、
「てな訳だから詩乃さん、セッティングよろしくです! 行きずりのヤリまくり旅、期待してますよ?」
 淫らなスマイルを輝かせた。

 詩乃が語るヤリマン旅行とは、遠征して旅先の飲み屋などで出会った見ず知らずの男とワンナイトラブを決め込み、その件数(喰ったチンポの本数)を競うというもの。気心知れた幼馴染や学生時代の友人などと定期的にやっている祭りのようなものだという。
「亮介とわたし、お互い束縛しない代わりに冷めることもない夫婦関係ってこと間違いないんで、どんなイケナイお遊びでも大歓迎ですよ」
 俺に色っぽい流し眼をよこし、未来はうそぶく。
「旅先で誰かの種仕込まれて第二子着床なんてのも燃えるな」
 俺は相槌を打った。
「ちょっと、それ洒落にならないんですけどぉ。あたしも結婚してすぐの頃、それマジでやっちゃってね」
 詩乃はとんでもないカミングアウトを始めた。
「おいおい……帰ってから旦那さんともヤッて誤魔化せばよかったんじゃね?」
 詩乃が子供を生んでいないのは知っている。そのときは堕ろしたってことだろう。
「そうもいかないのよぉ。誰彼構わずナマでヤリまくって、その中に外人さんもいたから。さすがに旦那と誤魔化しエッチしても、青い眼の赤ちゃん生んだら大変でしょ?」
 相当エグい話をケラケラ笑いながらする詩乃だった。
「ねえ亮介……わたしがそれやったらどうする?」
 未来が俺の顔を覗き込んで挑発的に言ってきた。
「いいと思うよ。ハーフの子とかめっちゃ可愛いじゃん。溺愛しちまうかも。周りには不妊で精子提供受けたとか言ってさ」
「濃い精子出しまくるくせによく言う〜!」
 未来と詩乃はキャーキャー笑って囃し立てた。お前ら声でけえ。


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