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首領妻犯り【どんづまヤり】
【熟女/人妻 官能小説】

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意地を選んで恥辱にまみれ-3

 一日の後、朱代の姿は視聴者の注目が集まるテレビ画面内にあった。
 大谷が言った「キッチリした発表の場所」は、なるほど確かにこれ以上ないほどお堅く公正な土俵だった。
 人気キャスター・筑波一郎を看板に据えた報道番組『時事ステーション』だ。
 特集として「噂の暴力団夫人・五条朱代AV出演を語る」のタイトルで生放送。
 ゴシップが加熱しすっかり知れ渡っている美しい人妻、それも極道妻という異色の素材である。公式に本人の口から説明がなされるとあって、普段テレビを見ないネット民たちも放送を待ち構える事態となった。

『時事ステーション』は、テレビであっても歯に衣着せず主観をもってものを言う筑波一郎の司会ぶりに定評があり、平日夜の放送枠を長年に渡って飾るコンテンツとなっている。
「私はこういった話題を取り上げたいとはあまり思わないのですが……」
 ゲストの朱代を迎えるにあたっても、社交辞令は一切ぬきの筑波である。
 朱代はむしろ、そんな対応ぶりに好感が持てると感じた。
「そもそもAVという産業には含むところがあると言ってもいい人間です。いまだに女性蔑視、欲望の捌け口にすることしか考えていない男の思考が全面に出たものですからね。で、暴力団の奥方が莫大なギャラでそれに担ぎ出されるとかいった騒動を、メディアが騒ぎ立てるのも正直言ってどうかと思う。他に報道すべきことはいっぱいあるでしょうってのが私の意見でして……」
 本物の極妻を前にしながら、持ち前の辛辣なコメントを吐く筑波だ。
「しかし、どうも局の上層に圧力がかかったようでして。やりたくないけれど、こうして特集を組む訳です」
 裏事情までさらっとオンエアに乗せてしまう。調整室でディレクターたちは蒼ざめているに違いなかった。
「ご迷惑をおかけして……申し訳ありません」
 朱代は、自分が詫びるところではないのに、つい頭を下げてしまった。
「いえ、私としましてはその圧力のかかり方に興味をおぼえました。無論これは、五条さん……つまりは山勇会の側からかかった圧力ではないと、私は推測してるんですが」


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