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トイレ
【その他 官能小説】

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トイレ(1998/02/09)-1

トイレが詰まってしまったので、美代子は修理屋を呼んだ。
子供を学校に送りだし、洗濯を終え、一休みしていた時に修理屋がやって
来た。修理屋はトイレに入ると、作業に取り掛かった。

「奥さ〜ん、修理終わりました〜。」
トイレから修理屋の呼ぶ声が聞こえた。修理が終わったらしい。
美代子はトイレにやって来ると、困惑した顔で尋ねた。
「こんなことは初めてですよ。
 どうして詰まっちゃったんですか?」
「流す時には、トイレットペーパーを使うようにして下さい。」
修理屋は淡々と答えた。
「はあ?
 トイレットペーパーしか流していませんよ。」美代子が少し気色ばむ。
「ご覧になりますか?
 ティッシュが詰まっていたんです。」
修理屋は黒いゴミ袋を開けた。
中には、配管に詰まっていたらしいティッシュがあった。
グニャグニャに丸まった白い塊が4つある。
水浸しであるが、どれもこれも真ん中当たりが黄色っぽく変色しているの
が見て取れる。
「息子さんはおいくつですか?」
修理屋がティッシュを見つめながら聞いた。
美代子はハッとなった。顔面が見る見るうちに紅潮していく。
「・・・・・・・。
 ・・・・中学2年です。」
「そうですか。盛んな年頃ですよね。
 トイレには流さないように言ってあげて下さい。」
修理屋は相変わらず淡々と話した。
「・・・・はい。」
美代子は真っ赤になって俯いたまま、小さな声で答えた。
 


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