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何がいけなかったの
【レイプ 官能小説】

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終電-1

 珍しく酔ってしまった。

 車内を見回す。田舎の電車だ、この時間はもう誰も乗っていない。入口横から車両の側面に沿って伸びている長椅子の中腹にバッグを置いて深く腰掛ける。

 発車までは五分。久しぶりのアルコールが眠気を誘う。寝過ごさないようにしなければ。おぼろげに床を見つめる。

 と、外から騒がしい男達。乗り込むと、どこに座るでもなく入口付近にたむろしている。十代後半から二十代半ばくらいの、年齢幅がありそうな四人組だ。酒が入っているのか、一言放っては下品に笑い合っている。

 次の駅まで十五分ほど。少し頭に響くが、まぁ、眠気覚ましに丁度良い。再び床に視線を戻し、そんなことを考えていた。

 ガタンッ。いつも通りの、大げさな揺れと共に電車が走り出した。

 カタカタと落ち着いた走りになった頃、男達が動く気配。わざと床を擦るような、雑な足音。それは私の近くで止まり、一人の足元が視界に入った。頭上から降ってくる声。

「おねえさん!ねー」

 恐る恐る顔を上げる。正面にジャージ姿の男の胴体。
「おねえさん、こいつ、女がイクところ、見たことないんだって!びっくりだろ?」
十代らしき若い男の肩を抱えて、右隣に座り込んできた大柄な男が馴れ馴れしく話しかけてくる。そして他の男達に向けて。
「だからー!女はみんな淫乱なんだって。こんな真面目そうなオバサンでもさ!」
「え……」
言ったきり言葉が続かない。どういう状況なのか。

「見てろよ」
そう言うと、右の男が私の両手を後ろに回し片手でまとめ、一番若い男の身につけているネクタイを寄越すよう要求している。
「やめて!誰か!誰かたすけ……」
恐怖に駆られ声をあげると、今度は左から、大きい手の平が現れ口元を覆う。
「知ってる?ここの運転士、俺らの先輩なの。叫んでも暴れても良いけど、誰も来ないよ」
左の男を睨みはするが、両側から押さえられた体はピクリとも動けない。数秒、抵抗を試みて、無駄だと悟り視線を落とす。

 自分がこんなに無力だなんて。でも、駅に着けばさすがに人がいるはず。大丈夫、着くまでの我慢。そう自分に言い聞かせる。

「本当にイクんすかぁ?こいつ、会社ですぐセクハラとか言い出すタイプっすよ、絶対」
一番若い男が私を見下ろしながら、勝手なことを言う。反射的に睨むが、まな板の上の鯉同然、何をしても意に介されない。
「イクんだよ、うるせぇな。けど、こういう女って喘ぐの我慢すんだよ。それじゃつまんねぇからさ」
そう言うと、右の男は受け取ったネクタイを私の口に回し、猿轡を噛ませてくる。大した抵抗もできず、クヒッ、カヒッ、と情けない声を漏らす。

 今度は正面の男がしゃがみ込み、私の上着のボタンを無遠慮に外す。
「おねーさん、意外とおっぱいあんじゃん。やらしー」
言いながらワイシャツのボタンを引きちぎる。ワイシャツってこんなに脆かったっけ。ネクタイを噛み締めながら、沈んでいく思考の片隅で思う。苦しい、悲しい、悔しい。

 ブラジャーがずらされ胸がこぼれる。さらにスカートに手が掛かり捲り上げるとウエストで荒々しくまとめられた。股間を包むストッキングは一掴みに破り拡げられ、脚を閉じようとするも、右の男が自分の脚を絡めてがっちりと固定してくる。

「手っ取り早くさ、これ」


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