投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

楽園教室
【学園物 官能小説】

楽園教室の最初へ 楽園教室 5 楽園教室 7 楽園教室の最後へ

学校の秘密-4

オレの驚きをよそに麗子は独り言のように話し続ける。
「保健室のベッドは予約待ちだし。」
「保健室のベッドが?そんなに病弱なのかい、この学校の子どもたちは。」
「違うよ。元気だから、保健室のベッド、使うんじゃん。」
「元気だから?」
「先生同士っていうのも、たまにはあるみたいだけどね。」
「先生同士?」

そうそう。蛇足だが不思議なことにこの学校の教師の男女比率はほぼ5対5、
しかも比較的若い先生が多いのも特徴と言えば特徴だろう。
もっと蛇足だが、オレも含めて美男美女が多い。

「女の先生たちも男の子たちの相手で忙しいし。」
「????」
「でも中野先生、あれも嫌だったんだろうな。」
「あれ?」
「中野先生、休み時間になると急いで職員室に行っちゃって。
 休み時間は全体に教室にはいなかったんだ。」
「ひょっとして中野先生って…子どものことがあんまり好きじゃなかった、のかな?」
「子どもが好きじゃなかったって言うよりも、休み時間に男の子たちの相手をしなきゃい
 けないっていうのが嫌だったんじゃないかな。
 中野先生、婚約者がいてさ、たまにわたしは彼一筋みたいなこと言ってたからさ。」
「みんなの前でかい?」
「うん、うちのクラスの男子たちに、
 どうして先生はぼくたちの相手をしてくれないのか
 って聞かれたときに、そう答えてた。」
「ふうん。でも、休み時間に子どもたちの相手をするくらい大したことじゃないだろ。
 彼一筋ったって、別に…。」
「ううん。触られるのも嫌だって言ってた。わたしの身体は彼だけのものだからって。」

オレにはだんだん中野先生がどんな教師だったのかもわからなくなってきた。
見境なく遠慮もせずにぶつかってくる子どもたちの相手は確かに疲れる。
それに休み時間のうちに準備しておきたいこと休ませておきたい仕事もある。
でも、子どもとの距離を縮めるためには大切な時間だとオレは考えていた。
特にオレみたいな臨時任用は短い時間で子どもたちと親しくなる必要があるから、
休み時間子どもたちに取り囲まれることはむしろありがたいとも言えるのだ。

「それにね、休み時間じゃなくても、授業中に先生にいろいろ仕掛けるやつもいてさ。」「休み時間に?授業妨害とかかい?」
「まあ、妨害と言えないこともないかな。
 中野先生、授業を中断しちゃうことも多かったから。」

「うちのクラスの男子だろ?そんなに悪いやっつは居ないと思うけど。」
オレはクラスの男子の顔を思い浮かべながら言った。
「任次郎と満二郎。」
「任次郎と満二郎?高田任次郎と篠田満二郎か。」
「へ〜。フルネーム、覚えてんだ。流石じゃん。」
「当たり前だろ。こっちは短期決戦なんだから。
 で、その…篠田君と高田君、仁満コンビがどうしたって?」
「センセ、いやらしい〜。ニンマンコンビだって。知ってるんでしょ?ホントは。」
「何のことだ?ああ、ニンマンコンビなんて、ニックネームで呼ぶのはだめだったな。」

オレはよくわからないまま答えたが、
高田【君 ニンマンコンビ】はさすがにまずかったと思ったのはこの直ぐ後だった。

「あの二人、授業が始まる前から教卓の下に隠れててさ。
 授業始まると、中野先生の下着脱がしてクンニしてたから。」
「クンニ?」
「え〜?やっぱり知らないで言ってたんだ。クンニ マンコ って。」
「?????」
 
「知らないの?クンニ。正式にはクンニリングスだけど。」
「い、いや、知らない、事はない、けど…。」

「中野先生、恋人以外の人は嫌だって言ってたし。
 そのくせ、任次郎と満二郎のテクニックで毎回いかされてたし。」
「授業中に?」
「うん。今日の先生と逆。」
「・・・」

そろそろオレの脳は完全にいかれてきたようだ。
こんな話は、絶対に〇学生が話題にするようなモノではない。
オレの脳はさっきからそう訴えている。

更なる追い打ちを麗子はオレにかけてきた。
「センセはクラブ活動は担当してないんだっけ?」
「ああ、なぜか今はいいと言われてる。臨時任用だとまずい理由でもあるのかな。」
「あ、それって当たってるのかも。」
「当たってる?」
「うん。この学校のクラブ活動って、結構特殊なんだと思う。」
「普通じゃないってこと?」
「うん。テレビとか雑誌とかネットとかで見るんだよね。時々。
 他の地域の〇学校のクラブとはずいぶん違うみたい。」
「ふーん。どんなところが?」

「あのね。【おもてなしクラブ】と【トレーニングクラブ】っていう、
 二つのクラブがあるの。」
「【おもてなし】と【トレーニング】?確かに変わった名前だね。他には?」
「ううん。その二つだけ。ただ、どっちも男女別になってるから全部で4つ。」

「男女別?今の時代、確かに珍しいね。」
「だって、やることが全然違うもん。」
「全然違う?」
「うん。わたしは【おもてなし】だけど、担当は全部男の先生。」
「えっ?じゃあ男子の方の【おもてなし】の担当は?」
「そう。全部女の先生。」

オレの脳が崩壊した。
男子生徒と女教師、女子生徒と男教師で行われるクラブ活動。
いったいどんな【おもてなし】と【トレーニング】をするというのだろう。

麗子。参った。オレの負けだ。。。
話題を、話題を変えてくれ〜。
オレの脳が叫び始めた。


楽園教室の最初へ 楽園教室 5 楽園教室 7 楽園教室の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前