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遠恋カレンダー
【女性向け 官能小説】

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12月:クリスマス-9

「晃は、私の従弟なのよ」

フランス支社の晃を見て言う。
「え・・・」
「そしてすみれは同期なの」
晃を追ってフランス支社に出向までしたすみれを見た。

「2人に、小川くんへのサプライズを相談したの」

小川くんと一緒にこれからの時間を過ごして行きたい、と思った時。
メールやテレビ電話で小川くんに私の気持ちを知らせるよりも
直接会って伝えたいと思った。

だから、フランスに居る従弟の晃と同期のすみれに相談した。

「急に、フランス支社の宮本さんがドイツに出張になったからクリスマスマーケットを一緒に見に行こうだなんて・・・変だと思ったんだ、よ」

小川くんは喉をつまらせた。

「そうか・・・ほのかさんも宮本さん、か」
「うん。すみれはシュトュットガルト駅まで迎えに来てくれたの。ありがとう」
「いいえ〜同期の恋のためだもの」

「クリスマスまで、待ってほしいと言われたから・・・24日だと思ってた」
「うん。私にとってもクリスマスは24日だけど。
晃とすみれに相談したらドイツのクリスマスマーケットは23日で終わりだから、せっかく来るならその前に来いって」

「そうらしい。24日は・・・ドイツでは家族とゆっくり過ごすからマーケットはその前で終わりなんだ」


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