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永遠の契り
【熟女/人妻 官能小説】

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永遠の契り-7

7.真理子への想い
 あれから5年。多少の食い違いがあっても、大きな喧嘩もなく、真理子と楽しい人生を過ごしてきた。正彦の癌発症の告知は、晴天の霹靂、思ってもいなかった最悪の事態だ。  正彦は、癌の話は真理子には伏せた。
 自分は覚悟をしたが、残される真理子のことを思うと、忍びがたかった。又とないパートナーとして、百歳まで愛し合おうと誓った。自慢じゃないが、俺以上の真理子のパートナーはこの世にいないと自負していた。
 自分が死ぬことよりも、真理子との別れが辛かった。
 幸い、癌からは免れた。
 ひとまず病院は退院したが、抗生物質投与は続いている。
 体調はかなり良くなってきた。家の中を歩き回り、足慣らしをした。階段の上がり降りを繰り返した。近所のコンビに出かけてみた。
 正彦からの連絡を受けて、真理子は正彦ともお馴染みの大塚の三業地跡にその名残を残す老舗の寿司屋に席をとった。
 「まず、マグロの赤身からお願いします」「あと、イクラとウニと〜」
 「今日は一年半の余命から生き返ったお祝いだから、何でも好きなものを好きなだけ食べて」
 癌でないことが分かってから、真理子に癌の話を打ち明けた。余命一年半なんて話、残される真理子の気持ちを思うと、とても切り出せる話ではなかった。笑いながら、「実はこんなことがあったんだよ」と打ち明ける正彦の目を見つめる真理子の目から、涙が溢れ頬を伝わった。「よかった、本当によかった」
 寿司好きの二人には、この時間は至福の時だ。
「ねえ、この後どうする」「決まっているじゃないか」「未だ無理なんじゃない」「大丈夫だよ、骨皮筋衛門だけど」「本当にいいの」「いいよ、欲しいんだ」
 寿司の後は愛し合うのが、二人のデートのお決まりのコースだ。
「赤貝に、青柳、ホッキ、とり貝、ありますか?」ヌメッとした舌触りを奥歯でかみ締める。真理子が、潤んだ目で正彦に目を合わせる。


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