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[幸せな隣人]
【鬼畜 官能小説】

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[お隣の奥様は女子高生…?]-3






歩くたびに豊満な胸肉がタプタプ≠ニ揺れ動く。
髪が風になびいてフワリと舞い、キラキラした笑顔をより美しく彩る。

もっと見たい……そう切に願う芦澤を他所に、二人は風除室から玄関へと入っていく。
居ても立っても居られないくらい気持ちが逸る芦澤は、思わずズボンの中に手を突っ込んでしまっていた。


(……!?)


口の中だけでなく、すっかり勃起していた男根からも唾液は溢れていた。
膨れた亀頭に持ち上げられたブリーフは既にベトベトに濡れてしまっており、芦澤はヌルリとした感触に苦笑しながらもティッシュペーパーを数枚抜いて、その時≠ノ備えてクルクルと巻きつけた。


(で、出て来た…!!)


広いベランダに繋がる窓の向こうに、あの女性の姿が見えた。
そこがあの女性の部屋なのか、ここからは分からない。
しかし、わざわざベランダを備えたという事は、きっと洗濯物などを干す為に作ったのだろうし、ならばその姿をこれから何度でも拝めるはずである。
毎日の楽しみが増えたと思うだけで顔はニヤニヤして蕩け、男根を握る手にも力が入る。
溢れ出てくる熱々の我慢汁は湯気を立ててティッシュに滲みていき、早くも絶頂の兆しを見せて亀頭は破裂せんばかりに膨れ上がる。


(てッ…テメエ!何しに来やがったあ!?)


夢中で視姦している芦澤の邪魔をするように、あの男が部屋に入ってきた。
何事かを女性に語りかけ、馴れ馴れしく肩に手を掛ける……まるで一人寂しい芦澤に当てつけるかのように……。


(邪魔臭えなあッ!消えろボケカスぅ!)


あの二人は夫婦だと認めたくない自分に気付いた芦澤は、どうしようもなく苛立ってしまっていた。

自分より若い男が自分より立派な家を建て、存分に性欲を刺激してくる容姿に恵まれ過ぎな女性を妻としている。
何もかも〔負けた〕という現実は目の前にあり、かたや愛と温もりに包まれ、かたや虚しくも自慰に耽るだけという格差は、比較するように家を並べている。


(み、見てろ畜生ッ!て…テメエの女で……いッイクぅッ!……ヒヒッ…ざ、ざまあみやがれ……)


隣家の女性の笑顔を覗き見しながら芦澤は絶頂を迎えた。
射精を終えた事で少しの落ち着きを取り戻した
時、泣きたくなるほどの虚しさが生まれる。

所詮は自慰である。
目と妄想の中で姦しただけで、現実にはあの女性は少しも汚れてはいない。


(こ…こんなんじゃ……く、クソぉ…!)


数メートル先の二人は相変わらず楽しそう。
夫の後を妻が追い、そしてじゃれ合いながらペタンと床に座る。


哀しいのか?
寂しいのか?
悔しいのか?


仕事に明け暮れて妻も娶らず、その挙句の顚末は悲劇でしかなかった自分の人生……。

幸せな若夫婦の生活が〈隣にある〉という神の悪戯は、情けない中年男に『自分は負け犬』だと無言の圧力を自身に掛けるよう仕向ける。


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