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イケナイコト?
【兄妹相姦 官能小説】

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イケナイコト?〜すれ違う恋情〜-3

「ど…して?……逃げない、よ?」
「…可哀相に。痛い?」
「ああ……はぁ……、ん、う……んんっ!」
「力を抜いて。素直に感じてごらん」
「あ…ん!や……ん…んっ、は……ぁんっ!」
あたしの体も感覚も、逃げ場所なんてどこにもなくて、追い詰められる快楽でいっぱい。
兄さんがほんの少し動くだけで、体を揺らすだけで、甘い痛みに思考が真っ白になる。
「……い、やぁっ!……あ、…ああん………うぁぁぁっ!」
「…またいったの?おまえばかり悦くなって、ずるいね」
だって、入り込まれただけで、気が狂いそうになるのに。
「…は、あ…も…だめ…しない、で」
「でも、オレはまだ一度もいっていないよ?」
「…い、やぁ…だ、め…あ、はぁ…んっ!」
あたしの体、なのに全然思い通りにならない。
全部兄さんに支配されて、ただ兄さんの熱を感じるだけ。
あたしと兄さんの間、隙間なんて少しもないはずなのに、奥から溢れてくるの、止められない。
あたし、こんな、こんなこと…。
「兄…さ、ん…おねが…も、だめぇ……」
「だめ?本当に?」
「ん…っんん!…っ、やぁ……!」
深いところに突き上げられる衝撃、あたし一人じゃもう、耐えられないのに。
ぎゅって、兄さんのこと、抱きしめたいのに。
腕、痛い…。
もう、気が遠くなりそう。
「だめだよ、薫。起きなさい。オレはまだいってないよ」
「ん、ふ、ぁっ!…あああっ!」
気持ちも、身体も、めちゃくちゃでどろどろで、なのに、兄さん全然許してくれなくて。
すごく強い力で閉じ込められて、本当にもう死んじゃうって思った。
「兄さ…兄さん、た…す、けてぇ…っ!」
大好きな兄さんに抱かれてるのに、どうして?怖くてたまらない。
あたしどうなっちゃうの?
ホントに、だめ、全部溶けてしまう。
「あ…はぁ、…あん、んんっ!……い、やぁ!あ、ああああんっ!」
どくん、って、一番大きい波、来て、中で兄さんがはじけたの、感じた。
苦しくて、もっと空気欲しくて、息を吸おうと思った唇、また兄さんが塞いだの。
「んんっ……ん、ん………っ!」
頭抑えられて、逃げられない。
苦しいの我慢できなくて、助けて、って思いながら、うっすら瞳を開けたら、兄さん少しだけ唇をずらして、あたしの涙を拭ってくれた。
いつもしてくれる、優しい仕草。
けど、兄さん、まだあたしの中にいて、あたし余韻に流されそうで、上手に息が吸えない。
「…ん、は…なして、兄さん、お願い……」
兄さん、間近でじっとあたしのこと見詰めて、ふっと優しく、笑った。
「…これで終わりだと思った?」
繋がったままの場所、ゆっくりと引き抜いてくれたと安心したとたん、また強く、ねじ込まれて。
「あああっ!」
通り過ぎたはずの波が、じわじわと、寄せ返してくる。
「ぅあ、あ……いやぁっ!あ、ああんっ!」
「一生かけて教えてやる、と言ったね。早く覚えなければ、苦しむのはおまえだよ?」
「ああ…あっ…ん、ああああっ!」
届かない、全然。
あたし、なにを間違えたの?
兄さんが好きで、だから、抱かれたいって思った。
こんなに近くで兄さんを感じたこと、今まで一度もなかったのに。
気持ちが…届かない。
「あ……ひぁ……っ!!」
「…またいくの?仕方のない子だね」
「も…や…だ、あっ、い…やぁぁぁっ!」
好きって言いたいのに、兄さん聞いてくれない。
あたしのこと、信じてくれないままで、ただ押し上げようとする。
あたしもうどこにも力はいらなくて、兄さんに翻弄されながら、ただ涙を流すことしかできなかった。
ねぇ、兄さんも、あたしのこと、好き?あたしは、好き。
大好きなの。
「ほら、いいよ。好きなだけいきなさい。」
「…は…あ…っ…ああ…あ、ん…っ!…だ…めぇぇぇっ!」
あたしは兄さんの腕の中で、何度も、何度も絶頂に押し上げられながら、そのたびに気絶してしまいそうになりながら。ひたすら、祈っていた。
この気持ちが、ちゃんと兄さんに届きますように、って…。


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