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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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お持ち帰りされる新人OL (2) 流され堕ちて-3

そんな彼と幸運にも同じチームとなり、仲良くなった。毎日会社に行くのが楽しかった。残業も苦にならない。
会社帰りにFの家に立ち寄ることよりも、Oと残業するのを選ぶ自分がいた。仕事のことプライベートのこと、色々話した。ショートケーキの「イチゴ処理係」になってもらった。たくさん「処理」してもらいたくて、しょっちゅうショートケーキを買った。二キロ太って慌ててダイエットした。
どんどん好きになった。彼氏とぎくしゃくしていることを打ち明けた。Oからのアプローチを期待した。何もなかった。

私って魅力ないのかな? それともやっぱり童貞だからかな? 心が揺れた。切ないけど楽しい毎日。
クリスマス合コンに行くって言ってみた。「そんなとこに行くなよ、俺とデートしよう」そんな言葉を期待した。何もなかった。少し悲しくなった。この童貞め。仕事は無鉄砲に突き進むくせに女性には奥手すぎる。それともやっぱり私のことなど眼中にないのかな?

Fくんとも上手くいってないし腹いせにGくんにお持ち帰りされた。身体だけの関係をしばらく続けてみた。これはこれで楽しかったけどもう今日で終わりにしよう、FくんともGくんとも。そしてOくんにアタックしてみよう。

振られたら? それは確かに怖い。ゆきは過去男に振られた経験がなかった。
人を好きになるって怖いんだ。初めての「恋」に狼狽えるゆき。
でも勇気を出さなくちゃ。まずは二人としっかり別れること。



「Fくんごめんなさい、別れたい」「最近昔みたいに仲良くできてて、ちょっと嬉しかったよ」「でもどこか自分の気持ちに嘘をついていた」
「いつか結婚したとしてゆきはFくんの理想の奥さんにはなれそうにない」「Fくんの恋人として本当に今まで楽しかったけど、ゆき将来は結婚しても仕事を続けたい。子育てもして仕事も頑張る人になりたい」

「だからFくんとは別れます」
涙が溢れてきた。3年以上の長い付き合いで辛くないわけがない。しかし長い付き合いだからこそ、ゆきもFも二人はもう終わりなのだと自然と理解できた。二人は最後のセックスをして別れた。ゆきは泣きながら、Fのペニスで何度も何度も絶頂に導いてもらった。

Gとは簡単だった。
「もう会うのやめよ?」「なんかあったな?」「うん」「理由もしよかったら教えて」「好きな人がいる」「彼氏以外で?」「うん。彼氏とは別れた」「そっか偉い。そいつとは付き合うの?」「わかんない。今度アタックしてみる」「へーゆきってそういうタイプなんだ」「はじめてだよ」「だよな。よっぽど好きなんだな」「うん」「その男が羨ましい」「素敵な人だよ」「付き合えるといいな」「優しいじゃん」「美人にはね。言っとくけどこの優しさは下心だぞ」
「知ってる。でもゆき、Gくんのこと、嫌いじゃなかったよ」「知ってる。ゆき俺に惚れてたよな」「すごい自信。でもまあ、うん、惚れてたよ。Gくんいい男だし、なんだろう、居心地がよかった」「よかったのは居心地だけ?」「はいはい、エッチもよかったよ」
「その男とうまくいかなかったらいつでも戻っておいで」「ぜったいうまくいくもん」「うまくいっても戻ってきていいぞ」
そうしてGとも最後のセックスをして別れた。



身辺整理を完了してOにアプローチをするゆき。

「彼氏と別れたんだ」「そっかーついに別れたんだ」
相変わらず鈍い反応。ゆきも自分からアプローチするのははじめてなのでぎこちない。
二人ともどうすればいいのか手探り状態。DもFもGも、遊び慣れた過去の男たちはゆきのことあっという間に絡め取って気がついたらセックスしてたのに、何なのこの差は。

食事には誘ってくれるようになった。ゆきから誘うこともある。無理していいお店で格好つけようとするOが、格好悪いけど可愛い。

バレンタインデーに手作りチョコをあげた。同僚には他の女子たちと共同で市販のチョコをひととおり配り、Oくんにだけ業後にこっそり手作りチョコを渡す。さあ、ここでひとこと言えばいい。「好きです。付き合ってください」
でも頭が真っ白になって言えない。Oくんもこれが本命チョコかどうか聞いてくれない。お願いだから聞いて! 聞いてさえくれればウンとうなずくくらいのことなら、今の私にだってできるのに! なんという不器用な男!
結局この日、何もなかった。食事に行って終わった。バレンタインデーで周りは幸せそうなカップルばかり。私たちは未だに手も繋げず「職場の同僚」止まり。普通なんかあるでしょう、このシチュエーションなら。一人での帰り道、呆れるやら可笑しいやら泣けてくるやら。でも愛おしい。

ときどき不安になる。Oくんは本当は私のことなんて好きじゃないのだろうか。てっきりOくんも自分に気があると思っていたが勘違いだったのか。
はじめての「恋」に苦しむ日々。恋い焦がれる気持ちってこういうことだったのか。甘酸っぱくて切ない。一緒にいると楽しい。バイバイすると寂しい。早く次のデートをしたい。Oくんもそう考えてくれてるのかな? 最近デートの頻度が増えてきた。日を追うごとに好きになる。

そして迎えたホワイトデーの日、二人はついに結ばれる――。

(付き合うまでのアレコレをO視点で描いた「酸っぱいイチゴ」編もご覧ください)


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