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想いの届く日
【幼馴染 官能小説】

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想いの届く日-7

7. 夢よもう一度
 日ならずして、美代子から手紙が届いた。手料理を食べさせたいから、夕食に来て呉れとのことだった。
 
 池袋駅東口からタクシーを拾い、遠い記憶をたどって美代子の家に向かった。
 川越街道を環七を通り越したところに、美代子の両親は住んでいた。
 今は両親とも先立って、介護をしていた美代子がそのまま古い家に独りで住んでいる。 

 板塀に囲まれた木造の家の門をくぐる。家は年数を経て流石に古色が目立つが、昔美代子と付き合っていた頃の懐かしい想い出が湧き上がってくる。

「和食で良かったかしら?わたし、あまり洋食が得意じゃないもので・・・」
 居間のテーブルに、刺身の盛り合わせ、鯛の焼き物、野菜と鶏肉の炊き合わせ、茶碗蒸し、アサリの味噌汁が並んだ。

「いやあ、結構だね。僕も最近はすっかり日本食ばかりなんだ。心が安らぐよ」
僕の持参した冷酒をグラスで乾杯する。

 グラスが進んで、美代子はほんのりと赤味を差した顔に潤んだ目で秀樹を見つめた。

「この前お話を聞いて、疑問だったことが分かってすっきりしました。でも、愚痴になるけれど、私、お付き合いをしていた時、友達に秀樹さんを婚約者だと言っていたのに、あなたからは結婚の話がまったくなくて・・・、私は秀樹さんが大好きでどうしてもお嫁さんにして貰いたくて、あの日は女にしてもらう覚悟でデートをしたのよ。結婚は後でも、約束だけでもして欲しかったの」

「僕だって美代子が本気で僕を愛してくれているのは分かっていたし、ホテルに誘ったのも、何れは結婚を考える積りだったんだ。でも言い訳になるけど、交わりに失敗してしまったのに妊娠したなんて・・・」
「私も初めてのことだから頭が真っ白になって、あの状況じゃ破瓜されたと思うのが当然でしょう」

「秀樹さんは、未だ男が出来るの?」

 酒が回ってきて、話が露骨になってきた。

「まあ、身体は健康なんで、未だ十分男だよ、女は灰になるまでと言われるけれど、僕くらいの歳になると、男を止めちゃう人も多いらしいね」
「昔のこととは昔のこととして、折角再会したんだから、もう一度やり直してみない。私は今でも秀樹さんが好きなのよ、処女じゃないけれど、それはお互い様でしょ」

「美代子さん、僕だって君の事は忘れられない。初体験に失敗なんて生涯わすれられないトラウマだよ。あれが上手く行っていたら、僕らは生涯夫婦として過ごしてきた筈なんだ」
「どう、今はすっかりあっちの方もベテランなんでしょう?」
「まあね、それはお互い様じゃない」




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