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最後の、最高の学園祭
【学園物 官能小説】

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合宿再スタート 出逢い改め-4

「今回さ、愛依ちゃんがこの合宿を計画して、
 部屋ミーティングだとかいろいろと計画したのも、
 クラス全員が、本音が言い合える本当の仲間になりたい
 っていう思いがあると思うんだ。
 わたし自身だって、なかなか本当のことなんて言えずに生きて来たし。
 さっき、少しだけ流星と本音の話ができたくらい。
 だから、今、旬君が、迷いながらでも、本当のこと話してくれて、
 すごくうれしいんだ。」

「先生。」
「愛依ちゃんだって、きっと喜ぶと思うよ。」

「じゃあ、ぼくの……。思う通りに、でいいんですね。」
「そゆこと。」
たか子はクラスメイトのような話し方で旬に笑いかけた。

「じゃあ、見てみたいです。」
「見てみたい?」
「はい。先生の、全部。」
「わかったわ。自分で脱いだらいい?それとも、脱がせてくれる?」
「ぼくに勇気が出るように先生が脱いで、見せてください。」
「わかったわ。任せておいて。これでもその道の名取ですから。」

たか代はそう言うと、旬をベッドに座らせたまま、
部屋のカーテンを閉めた。
「本当は、スポットライトとか、あるといいんだけどね。」
「先生。懐中電灯ならありますけど。。」
「あまりにもムードがなさすぎない?いいわ。このままで。」

ふと何かを思いついたたか子は、
一度締めたカーテンを開け、旬を呼んだ。
「ほら、ぴったりのステージがあったわ。」
そう言うと、たか代は窓を開け、ベランダへ出た。
外は午後の日差しが眩しかった。
「ねえ、旬君。椅子を持ってきてそこに座って。」

旬はテーブルに向かい合わせで置かれた椅子を取り、
言われたとおりに窓際近くに置き、座った。
「ちょっと逆光になるかな?
 でも、それもちょっと神秘的というか幻想的というか。」

西に傾き始めたとはいえ、まだ日差しは強く、
確かにたか代に言うとおりベランダに立ったたか代の姿は、
旬のところからは、向こうにある森の緑を背景に、
時々逆光に浮かび上がるシルエットに見えた。

「はい。確かに、ちょっとイイ感じです。」
「しばらくしたらベッドの方に移動するから、
 旬君も、今のうちに楽な格好に着替えておいて。」
たか代はそう言うと、自分のバックのところに一度戻り、
何かを取り出し、脱衣所へ向かった。

旬も制服からラフな格好へと着替えた。
これから起きることへの期待感か、それとも道のある経験への不安からか、
旬の手は少し震えていた。

「旬君。準備できた?」
「はい。」
「じゃあ、さっきの椅子に座って。
 そう。そしたらベランダの方を向いて目をつむっていて。」
「こう、ですか。」
「そう。で、わたしがいいと言ったら目を開けて。」
「わかりました。」
旬は素直にベランダの方を向き、目を閉じた。

「いいわよ。」
旬は目をそっと開けた。
短い時間だったとはいえ、いきなり開けた目に外の光が飛び込んできた。
「うわ、眩し……。。。」

直ぐに目が慣れると、
ベランダには着物姿のたきよがいた。

「どう?驚いた?着物って呼べるほどのモノじゃないけどね。
 小さいお芝居や時間が短い舞台の時に着るものなの。
 着るのも簡単だし、脱ぐのも簡単にできてるわ。」

確かに、今の短い時間の中で着替えることができたのだから、
簡略したものなのだろう。
着物のことなど全く知らない旬にとっては、
その違いもよくわからない。
それよりも今、旬の目の前に立っているのは、
普段のたか代ではなかった。
白粉が塗られたその顔は、普段以上に小顔に見え、
真っ赤に塗られた細い唇が妖しい雰囲気を醸し出していた。

「音がないのが残念だけど。。少し、お付き合いください。」

たか代はベランダにきちんと膝をそろえて座ると、
丁寧にお辞儀をした。

(テレビで見たことがある、日本舞踊みたいなものだろうか。)
旬は口をぽかんと開けた状態でたか代の動きに注目した。

たか代はゆっくりと立ち上がり身体を傾けながら回った。
着物の裾がそれに合わせて流れ、旬は波のようだと思った。
その波は次第に大きくなり、
その波の隙間から、たか代の素足がちらっと見えた。

旬はそれだけでドキッとした。
たか代の腕は、柔らく宙を舞いながら、
しきりに何かを求めているような動きをする。
その手はやがて、自分の着物の合わせ目へと進み、
たか代の着物が少しずつ着崩れていく。

さっきまでは、足先までしか見えなかったたか代の足が、
大きな波の時にはふくらはぎから膝辺りまで見えるようになってきた。

見ると、しっかりと閉じられていた胸元も、
次第に、はだけ始め、
たか代の胸の膨らみの一部が垣間見えるようになっていた。

旬は呼吸をするのも忘れたかのように、
たか代の姿にくぎ付けになっていた。
腕の動きはゆっくりと、さらに大きくなり、
乱れた着物の上から身体中を撫でまわし始める。
たか代の顔は苦痛とも快感とも言えない感情を表しながら、
その目は時々旬を見つめていた。

やがて、着物の前は完全にはだけ、
辛うじて肩の部分が引っ掛かったような状態で、
たか代の体を覆っていた。
たか代が、森の方を向き、着物の前を大きく開いた。
日の光が、着物の布地に、たか代の全身を、大きな影として映し出した。

(きれい、だ。)

やがて、たか代はそのまま、身体を左右へと動かし始めた。
時には、屈むように、時には背伸びをするように、
緑の林を背景に、たか代のシルエットが艶めかしく動く。

たか代は顔だけをこちらに向け、
旬の目をじっと見ながらその舌先で赤い口紅を舐め回す。
その目は妖しく光り、まるで旬を誘っているかのようだった。


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