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最後の、最高の学園祭
【学園物 官能小説】

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本番に向けて 合宿1日目 その1 -2

同じ頃、隣の202号室でも、似たような展開が起きていた。

「オーイ。広瀬。入るぞーって、
 なんだよ、まだ来てねえのかよ。」
将暉は部屋の中を歩きながら、独り言を言っていた。

「へー。部屋の中も豪華じゃん。」
「窓からの眺めもよさそうだし。あ、ベランダがついてるんだ。」
「ここは?おいおい、いきなりかよ。
 いきなりダブルベッド?……じゃないんだ。
 へー。隙間開けずに置いてあるからダブルかと思ったぜ。」
「ここは…クローゼット…かな。ああそうだ。」

「で、ここはトイレと……あれ?トイレだけ?」
「そっか。大浴場があるから部屋にはトイレだけってことか。」
「じゃあ、このドアは?」
将暉は首をかしげながら、トイレの隣のドアを開けた。

「キャーッ(≧∇≦)」
「だ、誰だ。お前は?」  
「誰だ、って、あんたこそ、誰よー。」
「お、オレは、菅田だけど、お前、誰だよ?」

「コンタクト外しちゃったから、全然見えないの〜。
 っていうか……それより……」
「で、誰だよ、お前。」
「も〜。決まってるでしょ〜。白木華。
 はなと読まずにはると読む白木華。っていうか……それより……」

「だってお前の髪、モジャじゃねえじゃん。」
「それは今、シャンプーしたから。
 わたし、元々が超ストレートで、
 普段はカッコつけて、クルクルでモシャモシャにしてるだけ。
 っていうか……それより……」

将暉は状況がつかめないまま、目の前にある華の身体を見つめていた。
「それに、超スタイルいいし。」
「あ、そう?わかる?これでも毎日運動して、身体、鍛えてるし、
 食事にも気を使ってるから。
 苦労して作り上げた身体なのよね〜。
 っていうか……それより……」

「へ〜l。っていうかお前、下の毛、生えてないのかよ? 
 まだガキなんじゃねえ?」
「なに馬鹿なこと、言ってんのよ。永久脱毛してんの。
 っていうか……それより……」

「へ〜。そうなんだ。それでツルツルなんだ。」
「髪は超ストレートなのに、アンダーヘアは超もじゃで。
 邪魔だって言われてさ。
 ツルツルに剃られたら、ヒリヒリするし、
 少し生えてくるとチクチクするから嫌だって言われて、
 いちいち剃るのも面倒だから思い切って永久脱毛したのよ。
 っていうか……それより……」

「へえ、オレもどっちかと言えばツルツルの方が好きだな。
 お前、オレのゾーンにジャストミートじゃん。」
「エッそうなの?それはそれで嬉しいかも。
 っていうか……それより……」

「お前、さっきから、それよりそれよりってうるさいんだけど。
 なにか言いたいことあるならはっきり言えよ。
 俺、そういうの嫌いなんだ。」

華は全裸のままなのも忘れ、崩れるようにバスルームの床に座り込んだ。
「あ、それより華。お前、部屋、間違えてる。
 ここ、広瀬と俺。お前、隣で健と一緒。」
「は〜?信じらんな〜い。」
「もういいよ。今更。で、何か言いたいこと、あるんだろ?
 ほら早く言えよ。」
「も〜い〜。も〜い〜よ。」
「何がも〜い〜だよ。ガキじゃあるまいし。」
「だから、もういいってば。」
「だから、なに泣いてんだよ。ちょっと出てこいよ。
 なんだ、シャワーだけじゃねえ、ちゃんとした風呂、あるんじゃねえか。」

バスルームの中を覗いた将暉はそう言うと、
裸のままの白木をバスルームの外に引っ張り出した。

「ちょっと、なに考えてんのよ〜。」
「い〜から。ほら。」
「も〜。信じらんなーい。」

「で、何が言いたいんだよ。早く言えよ。」
「言わせなかったのはそっちでしょ。
 次から次へとなんか言ってくるから。」
「え?おれが?あ、そうか。
 オレ、思ったこと、直ぐに口に出しちゃうタイプだから。
 華。悪かった。ごめん。」

「もういいよ。」
華がしゃくりあげながら、少し怒ったような声で言った。
「よくないよ。ちゃんと聞くから。言ってみろよ。」
「。。。」
「ほら、言ってみろよ。言いたいことあったんだろ?」

「。。今、シャワー浴びてるんだから、出て行って……って。。」
「シャワー浴びてる?出て行って?
 えっ?ええっっ??あ、そうか、ワッ、ワッ、ワッって、
 お前、なんで裸でそんなとこ、いんだよ?って、
 あ、そっか、あ、あ、ごめん、そうだ、ごめん。」

「ってか、あんたホントに、バッカじゃない?」
華は裸の胸を腕で隠しながら、少しだけ笑った。

すると、将暉は突然その場に土下座した。
「白木、ごめん。ホント、おれ、ホントに何も考えてなかった。
 広瀬が同室だとおもってたら、部屋には誰もいなくて。
 トイレも空だったし。
 風呂は、大浴場があるから部屋にはないって、
 勝手に思い込んでて。
 で、そしたら、トイレの横に、ドア、見つけて……
 何だろうって思って、開けたら、
 いきなりキャーって言われて……

 その瞬間、俺、何が何だか分からなくなって。
 そのあと、お前の髪の毛見て、
 余計に誰だって思って、パニックになって……
 ホント、ごめん。」

必死に弁解する将暉を見ていて、華はおかしくなった。
「いいよ。もうわかったよ。
 将暉、嘘つくような人じゃないし。
 それに、将暉にだったら……見られてもいいや。」

将暉の体の一部が、本能的に反応した。
いや、普段の将暉ならば、とっくに自分から相手に抱きつき、
唇に舌を差し込み、顔中を舐め回し、
唇、腰、はもちろん、
両手足のひじ、膝、指、
そして、最大最強の武器であるセンターポールを屈指して、
その行為に及んでいただろう。

しかし、今の将暉の身体は、
まるで硬直しているかのように動かなかった。


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