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芽衣の秘密
【複数プレイ 官能小説】

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別章1  芽衣の過去 残された2年間の高校生活-1

 高1の夏。
 クラス担任でもあった野球部のコーチ、3人の3年生部員に、
3年生引退の日の部室で、
もう一人のマネージャーであった千遥とともに犯される、
という悲惨な体験をした芽衣のその後の高校生活は、
「自分がない状態」のまま、月日だけが過ぎていった。

 芽衣は、あの日のことを決して忘れられはしなかったが、
決して思い出したくはなかった。

 だから、芽衣にとって、あの日はなかったのだ。

 頭ではそう思っていても、芽衣の夢の中では、
 毎晩のように、あの日の部室での出来事が繰り返された。

 しかも、夢の中の芽衣は、現実の芽衣がどんなに存在を打ち消そうが、
 自ら男たちのペニスを握り、口に咥え、
 喜んで自分のオマ〇コへと導くのだった。

 男たちを誘惑するかのように、突き出した尻をクネクネと動かしながら、
 後ろ手に自分のオマ〇コを開く。
「ねえ、よく見てね。」と言いながら激しくクリトリスを弄り、
 男たちのペニスに自らお尻を近づけていく。

 男の体に跨って、自分のオマ〇コに深々と男のペニスを飲み込み、
 腰をローリングするだけでなく、激しく跳ねながら、
 両手に別の二人の男のペニスを掴み、よだれを垂らしながら喘ぎ声をあげる。

 それだけでは飽き足らず、
 部室のドアを開け、男とつながったまま夜のグランドへと出て行き、
 マウンドの上でその体内に男のザーメンを受け止める。

 これらのすべてが、芽衣の夢の中の、芽衣自身の姿だった。

 芽衣はノイローゼ状態となり、精神科へ通うこととなった。
 しかし、その原因となった出来事については、
 相手が母親であろうと医者であろうと、
 芽衣は一切語ろうとはしなかった。

 何か一つでも語ることによって、
 あの日の出来事を現実として受け止めなければならなくなることが怖かったのだ。
 いや、怖かったというよりも芽衣自身の脳が、
 自己防衛のために本能的に選んだ結果かもしれなかった。

 何を聞いても、そのきっかけとなった出来事を語ろうとはしない芽衣を前に、
 医者は原因不明だと半ば匙を投げた。
 カウンセリングによって芽衣の真実を聞き出すことを諦め、
 気休めの精神安定剤を処方したのだ。

 精神安定剤の服用で、
 芽衣はしばらくの間、あの夢を見なくなった。
 両親は芽衣の表情に少しだけではあるが、明るさが出てきたことを喜んだ。
 芽衣自身も、あの呪縛からようやく解き放たれたのだと喜んだが、
 事はそう簡単ではなかった。
 
 1か月程度で再びあの夢が復活したのだ。
 しかも、夢の中の芽衣の言動は、
 1か月前よりも遥かに過激で、より卑猥なものとなっていた。
 夢の中の芽衣は、まるでセックスのモンスターへと進化しているようだった。
 
 もちろん、そんなことは芽衣以外誰にも分らなかった。
 そのことがさらに芽衣を追い詰めたのだ。

 やがて、その夢は、芽衣の妄想と言う形で、
 昼間でも現れるようになった。

 電車に乗っている時、学校で授業を受けている時、
 芽衣自身が静かにしている時に、それは起きた。

 あの夢が、現実に目の前で起きているかのような気持ちになるのだ。
 芽衣は、何度も声を出しそうになるのを必死でこらえた。
 次の駅で電車を降り、トイレに駆け込んだ。
 授業中の教室からそっと抜け出し、トイレに駆け込んだ。

 なぜならば、芽衣が必死に堪えていた言葉は、
 決して周りの見ず知らずの人間やクラスの友達になど
 聞かせられるようなものではなかったからだ。

(ねえ〜。芽衣のオマ〇コ、食べて〜)
(あ〜、い〜、ねえ、いっちゃう〜)
(ペニス、ちょうだい。もっと、もっと、たくさん、ペニス、欲しいの。)

 もしも電車の中で、突然、女子高生がこんな声を上げたら、
 周囲がどんな反応を示すことになるか、
 芽衣にはよくわかっていた。
 それこそ、精神異常者のレッテルを張られ、
 普通の生活をしていくことは、許されなくなるだろう。

 不登校になった。

 どこで、いつ、どうなるかわからない自分を、
 周りの環境にさらすわけにはいかない。

 両親や友達の心配をよそに、
 芽衣は自室に引きこもるようになった。

 しかし、昼間、家にいても、
 妄想は止まらなかった。

 やがて、妄想はさらに酷くなり、
 芽衣はその妄想に、次第に支配されていったのだ。

 家で一人で本などを読んでいると、
 いつの間にか、芽衣の目の前には、
 ビンビンにおっ立ったペニスを誇らしげに突き出す男が現れた。

 体が自然に動き出し、
 芽衣は、そのペニスを咥える。
 これでもかと言うほど、喉の奥までそのペニスを飲み込み、
 気が付くと、芽衣は自分の手の指をそろえ、喉深く飲み込み、
 耐えきれずに体を捻じ曲げて嘔吐していた。
 
 ある時は、男たちの激しい愛撫だけではモノ足らず、
 自ら極太のバイブを陰部に埋め込み、
 激しいオナニーをする姿を頭の中に見た。

 激しい痙攣とともに迎えた絶頂の中で、
 芽衣は意識を失い、
 やがて目を覚ました時、
 芽衣のオマ〇コには、インターフォンの子機が突き刺さったままだった。

 【もう、死ぬしかない。】
 芽衣はぼんやりとした頭で、そう考えた。

(そうしなければ、いつかわたしは、大勢の人の前で、この醜態をさらすことになる。
 大好きな親の前で、大切な友達の前で、見ず知らずの人たちの前で、
 狂ったように男たちのペニスを追い求め、ペニスを咥え、
 男たちの体に跨り、絶頂を迎える姿をわたしは晒すのだ。)

 (それならば、いっそ。。。) 


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