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バニラプリン
【ホラー その他小説】

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バニラプリン‐前編‐-1

あたしは普通の女の子。

特に目立つ訳でもないし、特にカワイイ訳でもない。

ホントにごくフツーの女の子。

ただ、あたしが好きになった人はバスケ部のエースで、成績が良くて、背が高くて、かっこいい。

確か名前は黒河瞬(くろかわしゅん)。

そう、学校で一番モテる人。

だから、いくらあたしが彼を好きでも、彼の一番の人になりたくても、それはきっと叶わぬ願い。

それでもこの想いは決して簡単に捨てれるものではなかった。

だってあたし、このまま『普通の女の子』で終わる気はないから…。

不思議な事に、黒河クンは全ての告白を断っているのだという。

付き合っている相手もいないらしい。

つまりあたしにもアタックチャンスはある。

だが…

『モデル並の美女にしか興味が無い』

彼は告白してきた女の子全員にそう言ったのだとか。

…やっぱりあたしには自信がない。

自宅でパソコンをいじっていると、おかしなサイトに行き着いた。

その名も『闇マーケット』。

どうやら売り手側が商売内容とメルアドを書き込み、購入希望者はメールで詳細に取引するというシステムのようだ。

いかにも危険な感じだったので戻ろうとした時、画面の下部に小さく表示されていた書き込みが目に飛び込んできた。

『百パーセント美しくなれる魔法の食べ物』

最初は、ただの誇大広告だと思って気にしなかった。

だが、その続きを読むと…

『12時間で効果が現れなければ全額の2倍返金致します』

(ち、ちょっと待ってよ。たった半日でキレイになれる食べ物なんて有り得ない!馬鹿だよコレ…でも、原価の2倍返金だったら得するよね…)

不審に思いながらも、余りにオイシイ条件だったので結局メールを送信した。

すると2分もしない間に返信メールが来た。

その内容は次のようなものだった。

『10日分で2万円。場所は××商店街。時刻は毎日9時〜19時の何時でもOK。茶色の露店が目印です』

(2万円か。高いけどこれなら2万円得する事になるし…)

あたしはもう返金してもらうつもりでいた。

それに、取引場所が意外に自宅から近くてラッキーだった。

ただ、何故そんな明るい時間帯に…人通りのある商店街で取引できるのか気になった。

(あ!)

よく見ると最後にはこう書いてあった。

『商品名は?バニラプリン?です。ですから店員には必ず?バニラプリン?と申し付け下さい』


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