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後家と猿
【獣姦 官能小説】

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遭遇-1

 ひっそりと林に囲まれた家屋、戦後入植した農民が建てた農家である。時々猟師の車両が通る程度の道で人の往来は少なかった。
 数年空き家だったが10年前に都会生活を離れた夫婦が自給自足をめざしながら炭焼きと少しばかりの田畑で生計を立てていたが二年前に不慮の事故で夫を失った。

 こんな山奥で女ひとりの暮らしは何かと物騒で不便であったが房子はこの里山暮らしに愛着をもっていた。
 夫の残した貯金と保険金でどうにか生活費は賄える、自然と共に生きる事を決意していた。
時々猟師の政井徹が通りかかる、昔はマタギだったといっていたが今は70歳を迎える男である。こんな山奥にひとり住まいの房子には何かと興味を持っていた。

(ええオナゴじゃねえか、あのもっちりした白い肌、何とも俺好みだ)
後家と知るや房子を見かけると何かと声をかけてきた。この日も畑に出て作業する房子を見ると話しかけてきた。
「進藤さん、猪の肉はどうじゃな少し持ってきたが食べてもらえんかな」
「どうもすみません、政井さんのお陰でいつも珍しいお肉頂いて精つきますわ」
冗談ぽく房子は微笑んだ。
「里芋の収穫ですか、今度山芋持ってきますわわ更に精を付けてきばってくださいハハハ」
豪快に笑いながら政井はモンペ姿の房子を見てよからぬ想像をしていた。

(この歳で乳もケツもプリプリしてるじゃないか、野良仕事で鍛えているだけあるぜ)

「お邪魔したしたのう、また寄らせてもらいますわ」
そう言って政井は鉄砲を肩にかけ軽トラックに乗り込むと走り去った。

 秋も次第に深まりつつある、サルの群れも時折この家の周りをうろつくが房子はあえて無視をする、サルの方も房子を見ても特別な行動はとらない、そんなある日、洗濯物を取り込んでいる時であった。背後にサルの気配を感じて振り向くと雄のサルが立っている、
房子も何気なく声をかけた。
「どうしたの、仲間は・・・」
ず〜と立ちすくむサルが気になっていた。
夕暮れ近くになっても房子から離れないでいる。
「寒くなるから中に入る・・・さあお入り」
戸を開けながら手招きするとノコノコと中に入って来た。
「待っててね食事の用意するから、今夜はおばさんと食べる?」
先日掘り上げた里芋と猟師の政井からもらったイノシシの肉を煮込んで鍋をこしらえた。
「さあご飯よ、あなたは何を食べるのバナナもあるのよ」
 群れからはじき出されたはぐれサルはこうして房子の家にいつくようになった。
「名前つけようか、ベンはどうかしら、これからは私と家族よ」
ベン・・・と呼ばれると振り向くようになる、どこへでも付いてきては離れない。

 房子が恥ずかしかったのはお風呂場までついてくる、脱衣場で房子が衣服を脱ぐ姿をじっと眺めているのだ。
「ベンそんなに見つめないで恥ずかしいわ、なんだったら一緒に入ろうか・・」
ベンを房子は抱きかかえて湯船に沈んだ、豊かな胸に顔を埋めるベンは幸せそうである。
時には器用にタオルを持ち泡立った房子の背を流す、房子もベンを膝に抱き石鹸で洗ってあげるのだ。
時折ベンは抱かれている時に房子の乳首に吸い付いてくる。
「まあベン赤ちゃんみたい、でもオッパイは出ないのよ」
房子はクスクスと笑うのだった。

 十月も過ぎようとするある日の夕方、政井は房子の家を訪ねてきた。
「新藤さん、政井です」
家の奥から房子はベンと出てきた。
さすが政井も驚いた様子である。
「どうしたんですかサルと・・・」
「驚かれました、実はこのお猿さん私が気に入ったみたいなんです、同居してるんです」
「ええ、そうなんですか大丈夫ですか猿なんかと住んで・・・」
「はい大丈夫です、最近はお風呂も一緒なんです」
房子は何げなくそんな事まで話してしまった。

「いやあ、羨ましい限りですあなたのような綺麗な方と・・・」
政井はまじめな顔で言った。
「まあお上手ね、もうおばちゃんですから」
「あの・・山芋持ってきました」
「まあいつもありがとうございます、よろしかったらお茶でも飲んでいってください」
房子は政井を家に招き入れた。
古い家屋であるが家は整理が行き届き花瓶にもコスモスやススキで華がたててあった。
「わしの家とは大違いじゃ、綺麗ですな」
「政井さんのご家族は・・」
「俺は老いぼれのヤモメじゃ、かかあも死んで寂しい限りじゃ」
「そうなんですか、でも政井さん若々しく見えますよ、よかったらご飯食べて行ってください」
「いやそんな・・・・・」
遠慮気味に話す政井を見て房子は言った。
「家に帰られてもお独りなんでしょ、どうぞ遠慮なさらないで」
気さくで美しい房子を前にして好意を受け入れた。

 房子も日ごろから世話になっている政井に少しでもと気を使った。
「お酒飲みませんか、少しはあるんです」
「奥様も呑まれるんですか」政井は少し驚いた様子で言った。
「呑みますよ、だって炭焼きしていた頃は主人とよく吞んだわ、疲れもとれますし」
「いやあ、参った奥様がいけるとは、じゃあ遠慮なしに頂きます」
酒が入ると政井は次第に本性を現す、房子の前で平気で下ネタを話題にするのだった。
「奥さん、いつ見ても綺麗ですな・・・旦那さんもさぞ心残りでしょう、男だったら誰でもあんたを抱きたいと思いますよ」
房子はそんな政井の話にも付き合った。
「政井さんまだ元気ですの、うちの人はそちらの方はだめでしたよ」
「俺なんか今でも現役ですわ、かかあはいないけどね」
そんなふたりの会話をベンは聞きながら房子の膝枕でウトウトしていた。
                        
                             つづく





 




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