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俺は中村さんとセックスがしたい。
【OL/お姉さん 官能小説】

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第3章 ただのマスかきオヤジ-6

「うっ、もう21時じゃん!」
気付くともう事務所には誰も居なかった。しかしもう少し様子を伺ってから動こうと、仕事をやめてパソコンでニュースを見たりしていた。

30分過ぎた頃、隆文はそろそろと思い玄関の鍵を締めに行く。
「もうさすがに誰も来ないだろ。」
そう言って施錠し顔を上げた時、何かの気配を感じガラス扉の向こうに視線を向けると、いきなり人の顔が見えた。
「どぅわあ!!!」
ビクッとして驚いた隆文。 幽霊かと思ったが、当然違う。
「ん?な、中村さん…??」
玄関の向こうで手を合わせてごめんなさいと言う仕草を見せているのは涼子であった。突然の事で驚き隆文は邪念を忘れ慌てて鍵を開けた。
「どうしたの?」
「ごめんなさい!ちょっと忘れ物しちゃって…」
「そ、そうなんだ…。いや、何か不審者入って来たら怖いなと思って鍵をかけに来たトコだったんだ…」
「そうなんですか。ごめんなさい、遅くに…」
「いやいや、大丈夫だよ。」
涼子は中に入るといつものように若干ふざけて頭を深々と下げて言った。
「遅くまでお疲れ様です。」
「いやいや、無駄に残業してただけだから。あ、何となく中村さんが来そうな予感がしたからさー♪」
「またまたぁ。」
そんな会話をしながら二階の事務所に上がって行く2人であった。

当然お互い誰もいない会社に2人きりの状況に意識している。会話もどこかぎこちなさを感じるものであった。階段を登り切り事務所に入る2人。涼子はジーンズに白のシャツと言うラフな格好だ。普段からあまり洒落っ気は見せない。

涼子は自分の机に行き引き出しを開ける。
「あー、やっぱりここにあったー。」
手にしたのはスマホであった。
「え?中村さん、スマホ忘れたの??」
「そうなんですよー。家に帰ったらなくて。別にあまり使わないから明日でもいいかなーって思ったんですけど、もしかして緊急のLINEとかあっあらマズいから戻ってきちゃいました。」
舌を出しニコニコしている涼子。隆文は常にスマホを見るし、事務所から出ると必ずと言っていいぐらいにスマホを見る。家に帰るまで忘れた事に気付かないなど有り得ない事だ。家に帰るまでスマホを忘れた事に気付かなかったと言う涼子が信じられなかった。

「中村さんて、スマホあまり見ない人なの??」
「そうですねー、あまり見ないですねー。電話とかLINEとか来たら見るぐらいで。だから充電、3日4日はもつんですよー?」
自慢にならねーし、とか思いながら苦笑いする隆文であった。


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