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俺は中村さんとセックスがしたい。
【OL/お姉さん 官能小説】

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第2章 2.5枚目の男。-1

隆文は切り替えが早い。仕事中は至って真面目だ。しかし仕事が落ち着いた時のふとした時にはガラッと変わり良く笑いながらふざけた話をする。性格も穏やかで怒ることはまずない。そして仕事上の得意先とのトラブルの対応が上手い。隆文ぎ転勤してきてすぐの頃、営業の篠宮穂花が先方とトラブルになりパニクっていた穂花と共に出向いて丸く納めたのは有名な話だ。以降、隆文は女子社員らの仕事の悩みから彼氏の悩みまで良く相談されるようになる。従って女子社員からの人気は高いのであった。容姿も悪くない。所謂モテるオジ様だ。

現に篠宮穂花はトラブルを対処してくれた感謝に、その夜食事に誘った際、色々励ましてくれた隆文に気持ちが揺れ、抱かれてしまったぐらいだ。穂花には彼氏がいるが、出会って間もない自分をこれだけ支えようとしてくれた隆文に抱かれる事を躊躇わなかったし、後悔もしなかった。今でも隆文とは肉体関係は続いている。

妻子いる隆文は現在単身赴任だが、しきりに体を求めてくる事はなかった。それどころかいつも穂花から誘って行為に及ぶ。余計な詮索はしないし、悪い言い方かもしれないが、後腐れない性格が穂花にとっては安心出来る。隆文といる時間は不思議と心が安まるのだ。精神的に落ち込んでいる時、いつも隆文を頼ってしまう穂花。自分も奥様や家族に迷惑のかからない存在でいようと心がけている。穂花にとっては大切な存在だ。

しかしそれは穂花だけではなかった。ある時女子会を開いた時に、女子社員の中で何人かが隆文と同じような関係を持っていることにお互い気付き合ったが、不思議とそこに妬みはなく、「岸田さんていーよねー♪」と言う話になった。それは隆文を求める気持ちが良く分かるからかも知れない。それに隆文の口から他の女子社員との関係をペラペラ話していないところがポイント高かった。プライベートも守ってくれる隆文への評価は高くなる一方であった。

今日も女子会開催中だ。
「岸田さん、涼子さんと本当にヤリたいのかなー??」
「本気っぽいよねー。」
「じゃあ岸田さんの為に色々協力しちゃおうか!!」
「だねー!」
みんな隆文には恩返しがしたいと思っている。普段自分らを助け、支えてくれる隆文の為、さりげなく涼子をそう言う気分にさせよう、みんながそう思った。

「でも涼子さん、不倫とか、そーゆータイプじゃないよねぇ。」
「あんだけ美人なのに浮いた話ないしね。昔から男からの誘いに乗った事ないって話だしねー。」
「おっとりしてて優しいんだよね、涼子さんて。女版岸田さんて感じでねー。」
「でも陥れる訳じゃないからね!涼子さんだって岸田さんの良さ、分かるよ、きっと!」
「だよね!」
女子社員らは変な事で盛り上がってしまったのであった。


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