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禁じられた恋と性
【女性向け 官能小説】

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禁じられた恋と性(7)-1

私と江梨子は駅からタクシーに乗り、後ろの座席に座った。
私は、私に寄りかかっている江梨子の肩をそっと抱いていた。
彼女の暖かい体温を感じ、かすかな良い香りがした。

彼女からは、身に付けている着物の独特の匂いがする。
しかし、その匂いを消すための「匂い袋」を胸の中に忍ばせ、
爽やかな香のさり気ない気配りをしている江梨子だった。

その落ち着いた匂いからは、淫乱な雰囲気が感じられない。
それは着物が持つ独特の日本的な正装だからかもしれない。
江梨子はそれを身にまとうにふさわしい女性だと思う。

きちんと正装して着物を着た、美しい女性が
これからラブホテル向かうと誰が思うだろうか。

だが、前の日に、江梨子はその場に着ていくものを何しようかと悩んでいた。
洋服にしようか、それとも着物がいいかしら……と。
仕事柄、最近ではあまり洋服を着ていなかった。

しばらく考えた後に、やはり彼女には馴染んでいる着物を選んだ。
もし、彼が自分を選んでくれて、抱いてくれることがあるとすれば
下着にも気を配らなければならない。
そして選んだのが薄いピンク色でレース模様のブラとショーツだった。

仕事が終わって、店を閉じて寝るときに、
なかなか寝付かれない。
(もし、裸になったとき、私は自分が自分でいられるだろうか)と不安になる。

その反面で、娘の相手の男性が自分が気にいってくれれば、後は………。
そう思うと体が熱くなり、
自然に指はクリトリスを弄り果てていた。

気がついて目覚めた時、それは夜がしらみかけていた。
(私は、こんなことをしてもいいのかしら……)と自問しながらも
後には戻れない自分がいる。

(もしそうなれば、自分は性の奴隷になるかもしれない)
そんな予感さえ感じる江梨子だった。

それを後で聞いて白状した江梨子だったが、
その時に私は知らなかった、
そこまでに心の準備をしていた彼女のことを。

私は彼女の横顔をちらと見ると、じっと目をつむっている。
黒髪を後ろで束ね、それが着物に似合っていると私は思った

緊張しているのだろうか……瞼がかすかに動いている。
今までに彼女の娘を、18歳の少女を肉体的に女にしてしまった私の咎。
それを責められると思っていたが、それが思わぬ展開になっていた。

彼女はそのつもりで私に会いに来たのではなかった。
おそらく始めは私を恨んでいたことだろう。

ただ一人の可愛い少女の娘を、性に目覚めた女にしてしまったからだ。
始めは、娘から接近したようだったがそれを利用して
処女を奪い性を弄んだ男、それが私だった。



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