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エロティック・ショート・ストーリーズ
【その他 官能小説】

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ヌードモデル(露出、熟女)-7

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「よう、調子はどうだ」
 会議室をいそいそと出て行く者たちと入れ替わりのように、一人の男が入ってきた。玲奈は、そこに至るまでの空気を共有していない人物の突然の登場に、恥ずかしさのあまり激しく赤面し、足を閉じて椅子から下ろした。両腕で胸を抱く。
「あなたが藍川玲奈さんですね。悠也からお話は伺っております。私、社長の岩亀達也(いわがめたつや)と申します」
 そう言って名刺を渡しかけたが、今の彼女にはポケットもバッグも無い事に気づき、それを悠也に渡した。あとで、と命じて。
「あ、はい。うちの甥がお世話になっております」
 玲奈は体を縮こまらせたまま頭を下げた。
「ゲームに限らず、こういうジャンルのものにはなかなか理解と協力が得られないというのが現実なのですが、今回は我々のために無理を聞いていただきまして、ありがとうございます」
「いえいえ、可愛い甥の頼みですから、私に出来ることなら……」
 そう言いながら玲奈は、ついさっき自分から積極的に足を開きパンティを捲って股間を見せ、悦楽に浸っていた事を思い出して更に顔を赤くした。
「玲奈さん、僕、社長には凄くお世話になってるんですよ」
「そりゃあそうでしょう?」
 玲奈がそう言うと、分かってないなあ、とばかりに口元を緩めながら首を振り、悠也は熱っぽく語り始めた。
「普通に地元の公立高校を卒業しただけで特別な学歴やスキルを何も持っていなかった僕だけど、ゲームに対する情熱だけはあった。それを認めて採用してくれたんですよ、この社長は。普通は音大、美大、理系大学なんかを出るか、ゲームスクールで能力を磨く以外には、スタート地点に立つのすら難しい世界なのに」
 誇らしげに見つめられ、社長は少し照れたようだ。
「いやあ、こちらにしてみれば素敵な掘り出し物でしたよ、彼は。とにかく仕事を覚えるのが早いし取り組む姿勢が凄い。あっという間に大卒やスクール上がりを追い越していきました」
「そんな……」
 悠也はまんざらでもなさそうに微笑んだ。
「今回だってね、もっと古株にやらせても良かったんですけど、彼の情熱を見込んで任せることにしたんです」
「まあ、そうでしたか。凄いじゃない、悠也くん」
 照れたように俯く悠也。
「……内定をもらったとき、母も凄く悦んでくれたんですよ」
 褒められて居心地が悪くなったのか、彼は話題を戻した。
「ああ、悠香(ゆうか)さんね。女手一つであなたを育て上げたんだもの、特別に感慨深かったのよ。なにせ、あなたを妊娠してると分かった時、彼女十七歳だったから。大変だったらしいわよ、親戚一同から中絶を勧められて。それが、こんなに立派な青年に育って。悠香さんも感激もひとしおだったに違いないわ」
「ええ。あ、でもね、社名を見た途端に黙り込んだんです。そして一言。あなたなら出来るわ、と。現実主義者の母の口から出た、珍しく根拠の無い言葉に驚いたのでよく覚えてるんです。しかもその夜、一人で泣いているのを見ちゃったし。へへ、苦労ばっかりかけたからなあ」
 イタズラっぽい顔をして笑う悠也を見つめる社長の目が一瞬曇ったのを、玲奈は視界の端に捉えた。
 それには気付かず、悠也は勢いづいて話を続けた。
「これ、母からの就職祝いなんですよ」
 そう言って悠也は胸ポケットからシルバーのボールペンを取り出した。クリップの所に、蝶があしらってある。
「僕ね、社長を父親のように感じる時があるんですよ。まあ、社長にしてみれば迷惑でしょうけどね。それに、独り者だからあり得ないし」
 照れたように笑う悠也をよそに、社長は笑わずに会議室のドアの方を向いた。
「……そろそろみんな戻ってきたな」
 無言で玲奈に近づいた社長は、彼女のパンティに手を掛けた。
「中途半端に着ていると、かえって恥ずかしいかもしれませんよ」
 そう言ってスルリと膝まで引き下ろし、足首から抜きとった。玲奈はポカンとしている。
 一瞬遅れて、悠也の上司である岩亀達也との初対面がパンティ一枚の姿だった事をあらためて強く意識してしまい、彼女は再び火が出るほど赤面した。しかも、その最後の砦であるパンティを、彼にあっさり脱がされてしまったのだ。玲奈は、狼狽と呼んでいいレベルで落ち着きを無くして目を泳がせた。
 社長はそんな玲奈を冷静な目で見つめながら、悠也に声を掛けた。
「じゃあ、俺行くわ。あとよろしくな、悠也」
 手にした玲奈のパンティを彼に投げて渡し、社長は出て行った。
「あ、はい。お疲れ様です」
 頭を下げ、手の中の脱ぎたてのパンティを見た悠也は、一瞬頬をこわばらせた。クロッチの内側にネットリと張り付いた白っぽい粘液を見てしまったからだ。しかもそこからは薄く湯気が上がっており、匂いが彼の鼻まで届いていた。ツンと鼻腔を刺激する爽やかな酸味を苦みが包み込み、隠し味のように渋みが染みてくる。玲奈のその部分そのものを強く意識させられた悠也は、落ち着かない視線を一瞬だけ彼女に投げかけて、脱衣カゴにパンティを入れた。


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