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エロティック・ショート・ストーリーズ
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ヌードモデル(露出、熟女)-5

「スカート部分を捲り上げて下さい。膝の少し上まで」
 玲奈は瞳にトロンとした光を流しながら、彼に従った。白いパンプスの上にスラリと長い脛が露わになった。皺ひとつ無い膝の上にはムッチリと白い太股の一部が少しだけ覗いている。
「そうそう、で、左足だけ椅子の上に抱え上げて下さい」
 見えたぞ、という囁きが聞こえ、玲奈は、はっとして裾を押さえた。スカートの中の太股の奥に何が見えたのかは言うまでも無いだろう。
「手をどけて」
 ゆっくりと押さえた裾から手を離すと、メンバーたちは身を乗り出すようにその内側を覗き込んできた。パンティを見られている。その思いが、彼女の呼吸を少しずつ荒くさせていった。見られてしまっている事への恥じらい。それとは逆に、女として体を見られている事への興奮。相反する二つの感情が、彼女の内側に疼きを感じさせた。
「玲奈さん。ワンピースを脱いでしまうことは出来ますか」
 悠也の呼吸も僅かだが速くなりつつあった。甥と伯母の関係にあるとはいっても血縁に無く、また彼にとっては理想の女性である玲奈を、いよいよ丸裸にしていくのだ。興奮するなと言っても無駄だろう。
 玲奈は椅子から立ち上がり、スルリとワンピースを足下に落とした。そして片足ずつ抜き取ってそれを拾いあげ、きちんとたたんで脱衣用のカゴに入れた。
 今や玲奈が身につけているのは、白いパンプスの他にはパンティのみ。それはブラとお揃いで、光沢のあるシルキーなライトブラウンだ。ウェストの部分、鼠径部の縁、クロッチの境目に上品かつ豪華なフリルが入っており、布地全体にはブラと同じく薔薇の刺繍が入っている。ヘソの下あたりに付いている小さなリボンが、少しだけ可愛らしさを見せている。
 布の面積は広くはない方だろう。ふっくらと豊満な白い尻が裾から大きくはみ出しているし、鼠径部あたりからは今にも何かが出てきそうだ。そして、布はかなり薄い。実際、リボンの下の領域には、うっすらと黒い翳りが透けて見えている。
 裸同然の姿でスラリと立った玲奈の周囲を制作メンバーたちが取り囲み、移動しながら細部まで観察している。彼女は最初、くすぐったそうな顔をしていたが、それはやがてうっとりとしたものに変わっていった。素肌を晒した体を見られることに、彼女は明らかな興奮を示し始めていた。
 シミ……と呟く声が聞こえると、玲奈は急に現実に戻ったように頬を染めて太股を寄せた。
「ごめんなさい、わ、私ったら……」
「謝ることは無いですよ、玲奈さん」
 悠也の声はあくまでも優しい。
「それだけ気持ちを入れて下さっているということですから」
 赤面しながら股間を手で隠そうとする玲奈。
「大丈夫ですってば。さあ、今度はそっちの椅子に座ってパンプスを脱いで下さい」
 それはさっきまでの物より大きくて、しっかりとした背もたれが付いていた。言われるままに座ったが、座面がかなり奥行きがあり、背中が届かない。小さく首を傾げ、疑問の目で悠也を見た。
「両膝を椅子の上に抱え上げて、ゆったりともたれて下さい」
 言われた通りに三角座りしてみたが、なんだか股間がスースーして居心地が悪い。その時、斜め前方からの視線が多いことに気づいた。膝はぴったり閉じているが、その角度からだとパンティの中央が見えてしまうのだ。
 クロッチの部分に縦に窪みが走っている。そして、シミが丸見えだ。それはつまり、パンティの内側の形と状態が分かってしまうことを意味する。玲奈はモゾっと太股を寄せたが、そんなことをしても無駄である。
「膝を開いてもらえるっすか」
 塚堀の言葉を聞いた玲奈の目が泳いだ。斜めから見られるだけでも恥ずかしいのに、自ら見せつけるように足を開けと言うのだ。
「そんなこと……」
 玲奈は言葉に詰まった。恥ずかしいから出来ない、と言うわけにはいかないのだ。ここまで体を晒しているのだから、当然、その部分も見れるはずだ、そうメンバーたちは考えているに違いない。女性経験が少ない、または全く無い者たちに、『女』の体を教えるにあたって、そこは避けては通れないのだ。彼らにこそ、そして、その部分こそ、見せるべきなのだ。
 どうしても見せたくない、と拒否することは不可能では無いだろう。意思に反して見てしまうのは犯罪行為ともなりうるのだから。しかも、ネットで探せば見れないことも無いものではある。しかし、生身の女のその部分を見る事の意義は大きいに違いない。写真を何百枚見るより、貴重な経験になるはずだ。そのことを、メンバーも悠也も期待して玲奈を呼んだのである。だから、本心を言えば見せたくなくても、断りづらい状況にあることは間違いない。
 だが、彼女が言い淀んだ最大の理由は他にある。
「やっぱりそこを見せるのはキツいですよね……」
 悠也の声には若干の諦めが混ざっていた。しかし、玲奈はそれに対してはっきりと首を振った。
「恥ずかしいというのは事実よ。でも、だから困ってるんじゃないの。私……怖いの」
 自分の胸を両手で抱きしめ、唇を噛んで俯いた。
「ヌードになることを了承してここに来たけれど、恥ずかしくてたまらなかった。だけど、あなたたちのためにと思って頑張って脱いだわ。でもね、こうやって少しずつ脱いで素肌を晒していくうちに、私の中になんだか、ヘンな気持ちが沸いてきたの」
「ヘン?」
 玲奈は会議室内に居る若い男女を一通り見回し、意を決したように口を開いた。


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