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エロティック・ショート・ストーリーズ
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純白の蝶は羽ばたいて(美少女、処女)-8

 悠香は、裸の胸で達也にしがみついた。そんな彼女の背中に手を這わせ、淡い淡い水色のパンティに包まれた尻を撫でる。キュッと絞れたウェストから一気に張り出した大きな膨らみは、彼の手のひらには収まり切らなかった。しかも、ただの肉の塊ではない。プリッと若い弾力と温かさに満ちて、達也の指を押し返してくる。
「このお尻から始まったんだね、僕らは」
 悠香はトロンとした目で達也を見上げ、小さく頷いた。
 ゲームセンターでぼんやりと歩いていた達也と、クレーンゲームをしていた悠香のお尻がぶつかったのがきっかけで、二人は交際を始めたのだ。
「あの時はまさか、こんな風に触ることになるとは思わなかったよ」
 感慨深げに目を細め、達也は悠香の尻を持ち上げるように撫で回した。そして、少し奥深い所へ指を潜り込ませた。
「だ、ダメよ、そんなところ」
 大きく身を捩り、達也から身を離す悠香。裸の胸を見られ触られ舐められただけでも必死に恥ずかしさを我慢したのに、尻を撫でながらそんなところを触られるだなんて、悠香にとってはあり得ない事だった。
「そこだって悠香ちゃんの一部じゃないか。僕の大好きな、悠香ちゃんの」
 再び抱きしめようとする達也から身を反らして逃れた悠香は、バランスを崩して数歩下がった。
「あっ」
 後ろに置いてあるベッドに躓き、彼女は仰向けに倒れた。白いシーツの上に、艶やかな黒髪がサラサラと揺れながら広がった。
 達也が近づき、足下に跪いたが、悠香はそれ以上逃げようとはしなかった。悠香の両膝は開いていおり、むっちりと肉付きの良い白い太股の付け根には、パンティのクロッチ部分が全て見えている。そのことに気付いた悠香は一瞬膝を閉じようとしたが、思い直したように足を止めた。達也の視線がその部分をネットリと撫でるが、彼女は動かずにじっと耐えている。
 クロッチの中央に、浅く窪んだスジが一本、縦に走っている。達也が見つめるうち、その周辺にジワリ、ジワリ、と、微かなシミが広がり始めた。悠香自身も当然そのことに気付いているが、それでも足を閉じようとはしない。
「覚悟は出来ている。そう言うんだね、悠香ちゃん」
 悠香は頷く代わりに一瞬だけ達也と目を合わせた。
 パンティの腰の部分に手が掛かる。悠香が身を固くして横を向く。スルリ、と少しだけ捲り下ろされた。白い肌にくっきりと赤く残るゴムの跡が、直前までそこにパンティがあったことを示していた。更に捲られて、控えめな黒い翳りの一部が顔を出したところで、悠香は目を閉じた。達也の手に力がこもり、パンティは一気に膝の所まで捲り下ろされた。反射的に太股が寄せられたが、それはジワリ、ジワリと開かれていった。
 達也は一瞬、息を飲んだ。これほどまでに美しく整ったその部分を見たことはなかったのだ。控えめな翳りの奥に咲く花びらに余分な緩みは一切無く、皺も最低限。色のくすみも縁の部分以外はほとんど無く、桜色で艶やかだ。花芯から溢れ出した蜜に濡れたそこは、オレンジ色の照明をヌラヌラと滑らかに反射している。蕾はまだ芽吹いておらず、春の訪れを静かに待っているようだ。
「綺麗だ」
「え?」
「綺麗だよ、悠香ちゃん。最高に」
 よく分からないながらも、悠香は頬を染めて微笑んだ。
「もっとよく見せて」
 悠香は少しだけ足を開きかけたが、膝の所にあるパンティが邪魔になってあまり開くことが出来なかった。
「ああ、ごめん」
 達也は彼女の足からパンティを優しく抜き取った。これで、悠香が身につけているのは紺色のソックスだけになった。
「さあ、膝を上げて、開いてごらん」
 動揺したように目を泳がせながらも、悠香は彼の言うことに従った。達也の顔が彼女の下半身に近づいていく。唇が開き、舌が伸ばされて……。
「あ、あの……」
 悠香の声に、達也の動きが止まった。
「ソックス……」
「ん?」
「ソックスを脱いでもいいかしら。中途半端に着ていると、かえって恥ずかしいというか……」
 達也は改めて彼女を見下ろした。ほぼ全裸を晒しているのに、いかにも女子高生なソックスが、確かにちょっと歪んだ興奮を呼び覚ましてしまう。だが、彼は悠香とはそういうプレイに興ずるつもりはなかった。
 頷く達也の目を見つめながら身を起こし、悠香はほっとしたようにソックスを脱いでいった。こんどこそ、完全な裸体が、達也の目の前に現れた。
 産毛の浮いた瑞々しく滑らかな白い肌が、触れていなくても体温を感じさせる柔らかな曲線や曲面を構成しており、誇らしげに張り出した胸、深く括れたウェスト、質量を感じさせる尻、と、メリハリの効いたシルエットを描き出している。そして、肩に掛かる艶やかな黒髪が、より一層剥き出しの素肌に輝きを与えている。
 美しい。達也は素直にそう思った。整った顔立ちももちろん美しいのだが、純真な心から滲み出る何かが、彼女の体に対し、単なる物体としてではない美しさを感じさせるのだ。
「床の上に立ってくれるかな」
 意図が分からない悠香は小さく首を傾げたが、ベッドから降りて真っ直ぐに立った。高度な美術工芸品を鑑賞するかのように彼女の周囲を一回りした達也は、そっと悠香を抱き寄せ、ポケットから出した物を彼女の頭に乗せた。それは、蝶の髪飾り。二人の出会いの時を祝福し、ずっと見守ってきた、白い蝶の髪飾りだ。
「達也さんが持ってたんだ。もう、失くしたんだと思ってた」
 蝶は再び舞い降りた。悠香の艶やかな黒髪に。
 髪飾り以外、全ての素肌を晒した悠香を愛おしげに抱きしめた達也は、彼女を抱き上げてベッドに横たえた。
「ずるい」
 悠香は口を尖らせた。


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