ロリータの奴隷-1
私の妻（加代子）の妹の弥生の主人が亡くなったのは、ほんの一ヶ月前だった。
妻の加代子と妹の弥生はとても仲の良い姉妹だった。
それは二人の両親が不慮の事故で加代子がやっと働きだした一年目弥生が高校一年の時に亡くなってから二人が寄り添い生きてきたからだろう。
若い二人が経済的に不自由なく生きてこられたのは父親の退職金や両親の生命保険が意外に大きかったせいでもある。
なかには、お金のゆえに不仲になる兄妹、姉妹もあるそうだが彼女等は余計に結束を硬めて生きてきた。
私が加代子と結婚した後も二人だけの貯金がありそれには私も亡くなった義弟も手をつけることができなかったし、むしろそれを積極的に認めてきた。
私達夫婦が結婚した後、五年ほどのちに結婚した弥生も私達夫婦の隣町に新居を構えた。
弥生は常々、私達夫婦の近くの人と結婚すると言っていた。
私達というより加代子の近くにいたいというのが本音だろう。
私達も妹夫婦も当たり前のようにローンでマイホームをたてて慎ましく生きてきた。
私達夫婦と弥生夫婦は直ぐに仲の良い兄妹として付き合いし始めた。
私も義弟も姉妹に上手く操られているのは解っていたが実生活は姉妹に操られているほうが快適だった。
そんな仲の良い二組の夫婦に神様は試練をお与えくだされた。
義弟が酔っぱらい運転のヤンキーに跳ねられ死んでしまった。
姉妹の両親も弥生の主人も交通事故で亡くなるのは何かの祟りなんだろうか？
しかしながら交通事故死者が多い今の世の中ではそれは考え過ぎかもしれない。
弥生には１７才の娘が残されただけでも幸せだろう。
子供が恵まれなかった私達夫妻も産まれた時から我が子のように可愛いがっていた。
私と五月の間に御主人と性奴隷の関係ができたのは義弟の葬儀が終わり弥生の自宅に戻った日の事だった。
悲しみのうちに弥生の自宅に帰ってから加代子と弥生は
「悲しんでいても、過去はもう戻らないわ！何か美味しいものでも食べましょう」
とスーパーに買い物に出かけた。
喜びにつけ悲しみにつけ姉妹二人の心は固く結ばれていくようだ。
居間でぼんやりしてた私に五月が
「おぢさん、お風呂にはいたら、下着はお父さんの新しいものがあるし、浴衣は今年着る予定だったものがお父さんが袖も通してないものがあるから脱衣場に用意してあるから」
と言われて五月も良く気がつく娘に育ったと思いながら風呂にはいり用意された下着と浴衣をきて縁側で足を投げ出してタバコをすいながら亡き義弟の事を思い出していると、小一時間ほどたった頃五月が浴衣を着て私の横に座った。