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俺は他人棒
【熟女/人妻 官能小説】

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片山未来(25)・谷山萌(18)そして尾野上冴(45)-7

 眼の前の萌にかかりっきりとなって、未来のことが意識の外に置かれたのがまずかった。
 気がつくとそこは修羅場の真っ只中だった。
 萌に付き合って鍋をつつき、ストックしていた缶ビールを空けて乾杯したのは覚えている。
 十八歳ってことは法律的に飲酒アウトだろうに、かなり慣れているらしい萌の飲みっぷり──。
 で、その後はどうしたんだったか。
 尿意で目覚めたのも夢現ながら思い出せる。
 トイレからリビングに戻って、そこで元通り萌と一緒の毛布にくるまって──。
 ん、俺は萌とヤリながら寝落ちしたのか?
 そんな肝心な部分がすっ飛んでいるとは。
 昨夜は飲み屋で熱燗二合、ウーロンハイ一杯、水割り三杯、それに萌と二人で開けた缶ビール五本──いや、まあそれなりに飲んでいたか。
 ともあれ、日も高くなった時間まで目覚めることなく、ノックの音にも気づかず眠りこけていたのだ。
 その帰結は、半裸の萌が寝ぼけ眼をこすりながら、俺との約束を楽しみに飛んできた未来をお出迎え──という、考えうる限り最悪の状況であった。

 俺の姿は片足にトランクスを引っかけている以外は何も纏わぬすっぽんぽん。
 萌も頭ボサボサ、ノーブラにタンクトップ、下は慌てて穿いたのがバレバレな裏返ったホットパンツという、情事の余韻たっぷりなセクシースタイル。
 ご丁寧に毛布やカーペットからは栗の花咲き誇るザー臭たっぷり。
 全く記憶にないのだが、酔った勢いで結局セックスに雪崩れ込んでいたらしい。
 どんな言い訳も通用しそうになかった。
 強張った表情の未来は、唇を噛み締め、ただ俺を見下ろしていた。
 肌は元から白いが、まさに血が引いたとしか形容しようのない青褪めた顔色が凄艶だった。


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