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キラめく光
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キラめく光-5

「だから私は『キラ』って名前をつけたの。この子の人生がキラキラ輝いて欲しかったから…」
「…うん」
要くんは私の話を真剣に聞いてくれていた。
「そして、わかったの。キラは目が見えなくても、必死で生きようとしていた。あの時、生きたかったから私についてきた…。私に光が見えたの。キラは私を輝かせてくれた光なの…」
「…うん」
「私はこの子がいなきゃ…何も見えない…」
ポロポロ私の目から涙が零れた。何で泣いているのかわからない。安心したし、まだ不安だったし…。感情がグチャグチャだった。
「そうか…光が今いるのは、キラのおかげなんだな…」
要くんの優しい声が耳に心地よく響いてきた。
「光はすごく弱い…だけど、俺が出会った時光はめちゃめちゃ輝いてた。それはキラがいたからなのか?」
私は頷いた。
「そう…だけどさ、あんまり考えたくないけれど、キラは…それにロックも…確実に俺たちよりも早くいなくなる。死ぬんだ」
死ぬ?私の心にぐさっと何かが刺さった。…どうして、そんなこと言うの?キラがいなくなったらまた私、壊れる…。
「俺たちはコイツらを飼った時点で責任を持つんだ。死ぬまでコイツらが幸せでいられるように…」
幸せ…?キラが死ぬまで幸せでいられるように…。
「光はもう、充分一人で輝ける。あとはキラを幸せにしてあげればいい」
私はキラを抱いたまま立ち上がった。幸せ…今度は私がキラの光になる…?私は腕の中のキラを見た。
「…あっ」
キラの瞳が、その緑色の瞳が私の瞳を捕らえていた。大きな丸い瞳が、ハッキリと…。
「目が合ってる…」
いつしか雨も止み風もおさまっていた。
ロックが私の足元でワンワン吠えるから、私はキラをおろした。すると、キラとロックは鼻をすり合わせジャレ始めた。その光景を見ていると、自然に笑えることができた。

「キラ、どこにいたの?」
「うちの前」
要くんは笑いながら答えた。
「ロックがさ、家に向かって走るから何だろうと思って…。そしたら、家の前にキラがいた」
「会いたかったんだね、ロックに。キラは鼻がいいから」
私は隣にいる要くんを見上げた。
「あのね…夏休み終わっても遊びに行っていい?」
「えっ?」
驚いたように要くんは私を見た。少し恥ずかしくなって私は下を向いた。
「キラが…ロックに会いたがるから…」
「…いつでも来なよ!」
要くんは私の頭をポンポン叩いてくれた。
「じゃあ、帰ろう。もう10時過ぎだ」
「そうだね」


ねぇキラ、私に光をくれてありがとう。キラは、ただのペットなんかじゃなく、私の大事な家族なの。だからこれからも、ずっとキラには輝いて欲しい。だから…私はキラの光になるよ。キラが私にしてくれたように、私もキラを幸せにする。最期の一瞬まで…。それにね、恋が出来そうだよ。キラがくれた恋…私は、輝くよ。だからキラも、輝いていて。


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