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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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あなたは皆と‥‥。(8)-1

「海田くん‥‥。海田くん‥‥?」
 紅香が、優しそうなであなたを覗き込むように見ていた。あなたは、はっと我に返った。
 あなたは、リビングのソファに沈み込むように腰をおろしていた。紅香は、パンティーと再び着用した刺繍入りのブラの、きわめて艶かしい姿だった。普通の下着のようだったが、いわゆる谷間がしっかりと見えた。その両側の下向きの山は、ぷるん、と音こそしないものの、必要充分なボリュームであなたを誘っていた。
「‥‥‥‥」
 あなたがぼうっとしていると、紅香は、自分の姿に反応しないあなたに心配になったらしく、
「エッチな気分、盛り上がってないの‥‥?」
と言ってきた。事実、そうであった。性欲がというより、昨夜の件があなたの内部なかで粘るように尾を引き、重くさせられていた。とはいえ、それを紅香に言うのは、はばかられた。それであなたが、
「そっ、そんなことない‥‥。大丈夫‥‥」
と、とりあえず否定すると、紅香は納得してくれた。が、すぐに、
「退屈なら、DVDでも観る?」
と、なにやら準備を始め出した。
 紅香は意識していないようだったが、下着姿のままでしゃがみこんだり、配線を確かめているのか大きなモニタの後ろを覗いたり、と動くのは、それはそれで悩ましいものがあった。が、聞いたその内容は、あなたをさらに悩ませることになった。
 なんでも、映像が趣味の白香が撮った桃香を調教する映像や、逆に桃香が指揮して撮らせた白香調教の映像があるという。映像――エロ映像が。その話は、当然のようにあなたの欲望を刺激した。
「それは、正確には『DVD』じゃないだろ‥‥」
 言った瞬間に凄くつまらない指摘だと思いながら、ついそんなことを口走ってしまったほど、あなたは動揺した。紅香によると、特に白香が撮った桃香の映像は、長くはないものの、音楽もついており、ちゃんと「映画」のような作りになっているという。それは、あなたの好奇心を刺激した。
(観てみたい――。しかし‥‥)
 あなたは躊躇した。昨晩のことがあるのだった。
(あのふたりは、もうあれで充分だ。充分すぎだ‥‥)
 内にあったそんな苦悩が、あなたに、理由を言わずに鑑賞を断らせた。紅香は意外そうにきょとんとしていたが、残念がる様子もなく、桃香が撮ったほうの映像の話をしてきた。
 なんでも白香は、映像にダメ出しをしながらも嬉しそうだったという――それを話す紅香もまた、とても嬉しそうだった。紅香が言うには、「お姉ちゃん」、つまり白香は、桃香が成長したように感じたのだと思う、ということだった。白香にしてみれば、自分の裸身、それも意に沿わない調教をされる映像のはずだが、それでもそうなるというのは、映像作家を志すという気概の成せるワザか、姉妹ゆえのことなのか――と思った。紅香もにこにこ微笑んでいる。
(姉妹――三姉妹の、絆か‥‥)
 そう思うと、不思議なことに、あのふたりによる昨夜の悪夢も、あなたのなかから薄れていった。
(人間には――彼女たちにも――いろいろな面があるんだ‥‥)
 そんなふうに考えられたことが、大人になった証のような気もしていた。


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