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目標はJK? 爆乳・蒲生三姉妹
【その他 官能小説】

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あなたは皆と‥‥。(3)-1

(このボリュームは――‥‥間違いなく、白香のほうだ‥‥)
 あなたは、確信した。そしてまた反射的に、
(いや、むにゅうぅっ、か‥‥)
と、そんなことを思ってもいた。いったいいつから、あなたはそんな、どうでもいい細かいことにこだわる人間になってしまったのだろう。
(むにゅっ、でも、むにゅうぅっ、でも‥‥)
 あるいは、
(むにゅでも、むにゅう‥‥でも――。さして、変わりないじゃないか‥‥!)
 そんな風に唱えて、心を鎮めようと努めるあなたであった。が、敵は容赦なく、そのやわらかいモノを押しつけてくる。あなたの心を篭絡しようというのだ。
(たしか‥‥)
 あなたの記憶が巻き戻される。前に聞かされた、白香のボディデータ‥‥。
 身長一六八センチ。サイズが、上からバスト一〇二、ウェスト六三、ヒップ九二。おっぱいは、いわゆるアンダーバストが六九で、トップが一〇二センチの――。
「どうお? バスト一メートルオーバーの、Jカップよ♡」
 おっぱい好きのあなたが、これに動揺しないわけはなかった。ただ、修行の日々によって少し成長したのか、しつつも、思い出す――引っかかることがあった。
 細かいかもしれないが、たしか、この白香は己のボディデータをあなたに告げたあのとき、
おっぱいは、アンダーが――」
という言い方をしていた。あれは本来は、
「バストは――」
と言うべきなのだ。それを、ああいう言い方をしたのは、あなたの妄想を誘発することを、
(狙っていたんだ――)
と。
 思い当たったそれは、間違いないように思えた。事実、あなたはあのとき、三姉妹入浴の妄想に浸ってしまったではないか。
 勘ぐり過ぎだと言うなかれ、この蒲生白香は、それくらいのことをするのは、朝飯前の女なのだ。
(いや、朝飯前の、また以前かもな‥‥)
 だが、そんなふうにあなたが推察している姿など、彼女には単なる隙としか映らないようだった。
「へえー、このゲーム、やってんだ」
 背後から、その白香の声がしたかと思うと、あっという間に目の前からスマホが消えた。彼女に取られたのだ。あなたはずっと以前、ある海岸に行ったことがあるのだが、岩場に腰かけて菓子パンを食べていたところ、上空から急降下してきた鳶にそれを持っていかれてしまったことがあった。バシッ、と音がしたかと思うと、手にしていたパンが一瞬のうちに消え、翼を広げて飛び去ってゆく鳥の姿が、抜けるような青い空に見えた。後で、近くに「トンビに注意」という絵入りの立て看板があるのに気がつき、犯人の種類がわかった。
 間抜けな話だが、事実であった。そのことを思い起こさせる――動物的と言えるほど、そのときの蒲生白香の取り方はすばやかった。
「あっ、ばっ、馬鹿――負けちゃうだろ‥‥!」
 あなたは慌てて、あなたのスマホを手にしている白香に食ってかかったが、彼女は相手にせず、スマホをかざすようにして、目を細めてその画面に見入っていた。


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