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陽炎の渓谷
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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地下室の真実-1

「なん……だって?」
 幸弘が、喉を詰まらせながら声を絞り出した。そんな彼に向かって、玲奈が冷たい声で言い放った。
「今回の一連の出来事は、全て私が依頼して行われたのよ」
「ふ、ふふ、何をバカな……」
 泣き笑いのように顔を歪ませて、幸弘は冷たいコンクリートの床にへたり込んだ。
「私が愛していたのはあなたじゃない。私が犯されているのを見て興奮しているあなたを見て感じる情欲。それだけよ」
「……何を言ってるんだ、玲奈。君は今混乱しているんだよ」
「うふふ、混乱なんかしてないわ。極めて冷静よ」
「どういうことだ、奥さん」
 江島も問うた。
「しょうがないわねえ、教えてあげる」
 玲奈が二回頷くと、加際が縄を操作して彼女を地上に降ろし、縛めを解いて目隠しを外した。
「偶然再会したのよ、街で。そして久しぶりに抱かれたの、加際先生に」
「実は偶然じゃないんだがね、玲奈くん」
「あら、そうなんですか、先生。別にどっちでもいいわ」
 床を見つめたまま幸弘が呟いた。
「何故だ、玲奈」
「何故って……あなた一回も私を抱こうとしなかったじゃない。まあ、私も誘わなかったけどね。だって、さっきも言ったように、あなた自身を愛してたわけじゃ無いから」
「いやあ、最高に美味しかったよ、十年ぶりの玲奈くんは。見事に熟してた」
「先生の方こそ」
 玲奈がうっとりとした目で加際を見た。
「く……」
 幸弘が唇を噛む。
「先生に女の悦びを思い出させてもらった私は、依頼したのよ、もっと楽しませて下さい、って。そして先生はそれに応えてくれた」
 加際が話を引き継いだ。
「だから江島に命じたんだ、玲奈くんを陥れて抱いてしまえ、と」
「なんですか、それは」
 苦々しい顔で江島が加際を睨んだが、加際は涼しい顔で話を続けた。
「その一部始終を録画した物を立野くんに見せろ。そうすれば彼は話に乗ってくるから、ってね」
「じゃあ、落としたオレンジをおとりにして、いきなり後ろから犯してしまう計画は……」
 幸弘が玲奈の方に視線を向けると、彼女は全裸でニヤニヤと笑っていた。
「そう、私の依頼よ。私を犯して下さい、それを夫に見せて下さい、っていうね。ゾクゾクしたわ」
 玲奈は自分の体を抱きしめて首を振る仕草をして見せた。
「ちょ、ちょっと待って下さいよ」
 瞳美が不満そうに加際に声を掛けた。
「もしかして、私も玲奈の依頼の為にだまされてたんですか?」
「ああ、そうだよ、堂崎くん」
 は? の形に口を開いたまま動きを止める瞳美。
「おやおや、それじゃあ私まで利用したのかね? 加際くん」
「その方がリアリティがあるでしょう? 仁来さん」
「まいったねぇ」
 仁来は、すっかり白くなってしまった眉をコリコリと掻きながら首を振った。
「玲奈」
 自分の妻をまっすぐに見つめ、幸弘が問い掛けた。
「なぜこんなことをする必要があるんだ」
「必要、ねえ」
 玲奈は、ふっ、と息を吐き出した。
「あなたがピアニストとして華々しく活躍する影で、私は平凡な毎日。何の才能も無い子供たちにピアノのまねごとをさせるだけの、ね。だから刺激が欲しかった。そんな時に加際先生に誘われたんだから、乗らないわけがないじゃない」
「体が疼いた、とでも言うのか、玲奈」
 やけくそ気味の幸弘の問い掛けに、つまらなそうな目をして玲奈が答えた。
「半分正解、かな。幸弘さん、あなたって家にいないことが多いから、セックスには不自由してなかったわ。だけど、やっぱり先生は別格なのよ。で、何度か体を重ねるうちに、また欲しくなっちゃったのよ、あの興奮が。あなたに見られながら犯されて感じる、あの欲情が」
「……ずっと僕を裏切っていたというのか、君は」
「何言ってるのよ。自分だって裏切ってきたじゃない。私が知らないとでも思っているの? あなたが演奏旅行に行った先々で遊んでいることを。それに、あの子とだって」
「麗華のことか?」
「そう。ま、そのおかげで利用させてもらったけどね。そして今後も使わせてもらうつもりよ」
 幸弘が息をのんだ。
「よせ! あの子は関係ないだろ」
「そうはいかんよ、立野くん。ビジネスを舐めてもらっちゃ困るな」
 両手を広げ、含み笑いをしながら加際が口を挟んだ。
「そういえば加際先生、さっき仕事がどうとか言ってましたね? どういうことですか」
「そんなこと、言ったっけねぇ」
 幸弘の問いに、加際はとぼけた。
「とにかく」
 玲奈が歩み出た。そしてクルリと背中を見せると、腰をかがめ、自分の尻を両手で掴んで左右に割り開いた。ニチャー、という湿った音と共に、そこは粘り気の強い糸を引いた。
「さあ、みなさん。ここに下さいな。夫の見ている前で、彼の物であるはずのここをグチャグチャにするの」
 尻を突き出し、股間を晒す玲奈。


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