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未亡人と悪徳医師・真夜中の診察
【鬼畜 官能小説】

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未亡人に迫る毒牙-2

「困りましたなあ、奥さん」
 善行が雪乃の顔を覗き込んで言った。
「いっそのこと風俗ででも働きますか。奥さんなら超売れっ子間違いなしですよ」
「そ、そんな・・・あんまりですッ!」
雪乃の唇は震えていた。
「あんまりって何です?それは私の台詞でしょう。借りたものはきちんと返す。そんなことは子供だって分かることだッ!違うかね、奥さんッ!」
「お、おっしゃる通りです・・・」
恫喝まがいの男の怒声に、雪乃は唇を噛みしめた。美しい瞳に涙が溢れ、それが頬をつたった。
 その一方で、善行は嗜虐の喜びに酔い痴れていた。楚々とした若い人妻をジワジワと追い込んでいく快感はたまらない。今すぐにでも診察台に押し倒し、着衣をむしり取りたい。そんな衝動を理性が押えつけた。
「奥さん、取り引きしませんか」
「取り引き・・・?」
涙で潤んだ大きな瞳を男に向けた。
「そう、取り引きです。実は・・・お恥ずかしい話なんですが、家内とは別居中でしてね。それで夜の生活に困ってる訳なんです」
善行の鼻息はすでに荒い。
「私を慰めてもらえませんか・・・。言っている意味、分かりますよね?」
「わ、わたくしに身体を売れというのですかッ」
端正な美貌が怒りに震えている。
「馬鹿にしないでくださいッ!私はそんな女ではありませんッ」
だが善行はニヤついているだけだ。白衣のポケットに手を突っ込み、その手で股間の愚息をまさぐっている。
「悪い話ではないと思いますけどね。奥さんは金に困っている。私は女に困っている。つまり需要と供給が成り立つわけです」
「そんな・・・売春だなんて・・・」
夫以外の男に抱かれるなど、想像したこともない。貞淑な未亡人の美貌が苦悩に歪む。
「売春とは人聞きが悪い。私は奥さんのためを思って言ってるんですよ」
 立ち上がった善行は雪乃の背後に回り込むと、滑らかな弾力のある丸い肩にそっと手を置いた。
「他にどんな選択肢があるのかね。ええッ奥さんッ!」
今度は語気を強めた。
「私は金さえ返してもらえればそれでいいんだッ」
 ジワジワと獲物を追い詰めていく快感に浸りながら、股間のイチモツを未亡人の背中に擦りつけた。緊張に身を固くする雪乃にとって、それが何かを知る由もない。
「働き手を失った奥さんの境遇は重々承知しています。ただ借りたたものは返していただかないと。私の立場も分かってください」
一定の理解を示しながらも、その語意には有無を言わせぬ力強さがあった。
(この女が落ちるのも時間の問題だ)
「今晩九時にここに来てください。いいですね・・・」
「・・・はい・・・」
消え入りそうな声で返事をすると、悪徳医師に一礼し、診察室を後にした。
「「お大事にどうぞ」
 おぼつかない足取りの雪乃に、痩せぎすの看護師が声をかけた。美しい人妻の後ろ姿に、意地の悪い視線を注いでいる。
「先生、私あの奥さん嫌いなんです。美人を鼻に掛けちゃって。うんと虐めてやってくださいな」
自分にない若さと美貌への嫉妬なのだろう。善行は曖昧に頷いた。
「クスコと浣腸器はここです」
看護師がキャビネットを指差した。
「グリセリン溶液も作っておきましょうかね。使うんでしょ、先生?」
「えッ、あ、いや、それはいい・・・」
善行はしどろもどろだ。
「剃毛もしちゃってください。カミソリも用意しときますね」
(やれやれ)
善行は苦笑いを浮かべるしかなかった。



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