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砂漠の薔薇
【女性向け 官能小説】

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-4


変な事って何?
いやらしい事?
それをしてくれないこーちゃんに散々悩んでいたくせに。

好きあって、一緒に住んでいるこーちゃんにさえ
手を出されない女のくせに・・・

昨日知り合った人が手を出してくるわけないじゃん。

自分の考えにみじめになって笑った。

「あんまり入るとのぼせるぞ」
その言葉にハッとしてサバンと湯船を出た。
買った下着をはいて、Tシャツとズボンを借りてはけば
それは別にマンガのように色気のあるものではなく
リビングに行くと、ビールとワインとおつまみが用意してあった。

テレビは消されていて音楽が流れていて
「ビール?ワイン?」
お風呂に入って熱くなったからだが欲していたのはビールで
「ビール・・・」
「分かった」

阿部さんは静かにグラスにビールを注いだ。

「さて、ゆっくり話を聞いてやる」
私は、促されるままにソファーに座って
お風呂上がりの火照った身体にビールを流しこんだ。

「えっと。まずはごめんなさい」
「なにが?」
「土曜日のゆっくりしている時間に迎えに来させちゃったんだよね・・・」

「ごめんじゃないだろ」
「・・・・」
「来させて、じゃないだろ?」

「迎えに来てくれてありがとう。だろ?」
「・・・・」
「言ってみろ」
「迎えに、来てくれて、ありがとう」

「よし」

阿部さんは自分のグラスにワインを注いだ。

「で?なにがあった?」

テレビの消えた部屋は、音楽が流れていても阿部さんの声は鮮明で
私に言いわけや逃げを許さない声だった。

ほんの少し考えて、握っているグラスの中のビールを一口飲んだ。




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