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人形たちの話
【教師 官能小説】

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人形が人形でない話-9


 念入りに洗って(よその家でと思うが、この時は本当に余裕がなかった)部屋に戻ると、間接照明だけになっていた。先生はバスタオル姿のまま、ベッドに腰掛けている。
「こっちにいらっしゃい」
 なぜかどこか悲しげな表情になっている。僕が何かしたのだろうか?
「……ひどい傷」
 ……自分でも忘れていた、傷。先生はそれを見て、悲しんでいるのだ。
「もう全然、痛くないです。……もっと、先生が……気持ちいいことしてくれる、んです、よね?」
 この期に及んで疑問形になってしまう自分の弱気さに腹が立つ。先生は微笑を取り戻した。
「そうね。深町君は、何も心配しなくていいわ」
 私が全部、やってあげる――。
 そう言うと先生は、僕の股間に手を伸ばした。「うっ」バスタオル越しに、ギンギンに屹立した僕の陰茎を握る。
「若いのねぇ」
 くすくすとまた笑う。だけど先ほどまでとは明らかに違う、艶やかさを孕んだ笑みに、僕は“先生”の“女”を見た気がして、背筋が震えるのが止まらない。先生は僕のバスタオルを取り払った。そのまま手で扱いてくる。
「う、ああ……!」
「先に一回、抜いておくわね」
 ペロリ、と舌なめずりをすると、そのままゆっくりと股間に頭を持っていく。「うわああ……!!」先生の口の中に、僕の陰茎が入り込んだ。キスの時と同じく、舌が絡んでくる。電気が走って走って、目の前がチカチカする。
 初めての快感だった。オナニーをしたことがないわけじゃないけど、それと比べても月とスッポンだ――
 先生と先生の舌は別物のように蠢いた。長い髪を耳にかけ、チラ、と上目遣いで僕を見た先生と、目が合う。
「先生、僕、もう……!」
 ジュブジュブとさらに喉の奥まで使う先生に、僕なんかが太刀打ちできるわけがなかった。
「!!あ、ぅぁあああああ……!!」
 白濁した液を先生の喉の奥にぶちまける。苦しいだろうに、先生はされるがままだった。びくびくとした収縮が止まったのを見て取って、先生はさらに残った精管の中の白濁を啜る。
「深町君の、美味しいわ……」
 ごくん、と見せつけるように先生は喉を鳴らした。くすくすとさらに笑う。

 ――その笑みが、何故か、とても怖かった。

「……ごめんなさい」
 なぜか謝られた。先生が僕を抱きしめる。振動が伝わって、そこでやっと、僕は自分に震えが起きていることに気付いた。
「“初めて”は男の子だって怖いわよね」
「ち、違うんです!」
 初めての経験で怖いというのは確かにあるかもしれない。でも違うのだ。それとは明らかな異質な感覚。でもそれを言い表す言葉が浮かばなくて、先生を納得させることは出来なかった。
「胸、触ってみる?」
 先生のバスタオルが、はらりと落ちる。大きく張りの良い乳房。先端はもう尖りきっていた。
「い、いきます」
 まず大きく胸を揉む。見た目通りに、マシュマロのように柔らかい。徐々に先端に近づける。
「先生……な、舐めてもいい?」
「ふふっ、どうぞ」
 舌先で先端を押しつぶす。「あ、ふうん……」甘い吐息が頭上から聞こえてきた。それが嬉しくて、もっと強く押しつけ、啜る。
 それは愛撫とは言えなかったかもしれない、赤ちゃんが啜るような幼稚なものだったけど、先生はそれも嬉しかったみたいだった。
「本番ね」
 先生にしてはどこかおずおずと、余裕なくそう呟いた。
(本番……!)
「……足を、開いてみて」
 先生の閉じられた足を、両手で割り開く。ふさふさとした陰毛の下に、てかてかと光る何かがあった。
「舐めたい? 触りたい? 好きにしていいわ。でも、まだ挿入れるのはダメ……」
 別世界にいるような蕩けた甘い声に、また僕はゾクゾクしながら、陰毛を掻き分け、陰部を割り開く。
 ――そこは予想よりもはるかにグロテスクで美しい花が咲いていた。まるでバラのように真っ赤に充血している。花芯には黒い穴が開いていて、そこから蜜が漏れていた。
 何をしてもいい、とのことだったから僕はその蜜を啜る。血と蜜を混ぜて水で薄めたような独特の味は、素直に美味しいと思った。さらに強く、じゅるじゅると啜る。
「はあん……! あ、あ、ああ!」
 僕がこの高い声をあげさせているんだと思うと、さらに興奮した。舌を入れ、さらにさらに強く啜る。
 すると目の前に、突起が見えた。なんだろうと思って、舌でつついてみる。
「ひゃん!?」
 びっくりするほど大きな声に、思わず僕は顔をあげた。
「あ、すみませ……」
「あ、謝らないで。気持ち良すぎただけなの……そこが一番、女の感じるところだから。深町君はクリトリスって知ってる?」
「ん、は、はい、一応聞いたことは」
「そっか、あるんだ。深町君も男の子だね」
「…………」
 確かに中性的に見られるし、背も先生の方が高いけど、子供扱いされるとやっぱり傷付く。


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