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砂漠の薔薇
【女性向け 官能小説】

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「ちょ、ちょっと!」
座敷に帰るなり、私は小声でみんなを集めた。
「なに?」
「今、トイレから帰って来る時に部屋間違えちゃった」
「え!」
「はぁ?」

完全な仕切りで区切られているわけではない個室は
よく聞けば隣の声が漏れ聞こえるような作りで
「隣の笑い、真由花の事?」

いまだに笑いは収まっていないらしい。
「・・・・」

恥ずかしさが直らない私は
「そろそろ帰ろうよ」
と提案してみる。
いつまでもこの隣から聞こえる笑いに耐えられるか自信がない。

「え〜まだ話し足りない」
そうしぶる麻子に
「UKに帰る前にまたセッティングするから!」
と説得した。

その様子に口を挟まず、携帯をいじる久美は
「あ、彼が5分後にココに迎えに来てくれるって」
と笑う。

優しい彼で何より。

半分羨ましくなって他のメンバーと笑おうと思ったら
麻子が座敷から顔を出した。
「吉野さん!帰るって!」
「え!吉野さんも来てるの?」

今回は麻子の彼の吉野さんもUKから一緒に帰国したようで
今日は大きな座敷で社内のみんなと飲んでいたらしい。

「分かった」
そう聞こえたかと思ったら、さっき間違えた隣の座敷から
「のぞみ、帰るか?」
と声がかかった。

のぞみの彼の山田さんも隣に居たらしい・・・



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