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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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一夜にして奴隷-8

そしていよいよ11時になりミーティングの時間がやってきた。第1会議室に入ると既に麗華と浜野が会議室前方にみんなと対面するように座っていた。事務員も含めた約20人のスタッフが着席する。

「みんな集まったわね。では今から本社からお越しいただいた浜野さんにピンクモアールについて色々説明していただきます。いい?みんな。これは福岡支社が総力を上げて販売する大事な商品です。しっかりと話を聞くように!分かった!?」
「ハイ!」
全員が背筋を伸ばして返事する。
(別に今までの部長と何ら変わりはないわよね…)
いつもの厳しい麗華そのものであった。とてもバイブをハメているとは思えない。やはり麗華がそのような事をする訳がないと彩香らは思った。

が、浜野の一言で全員が(おや…??)と思った。
「まぁまぁ、南雲部長、そう堅苦しくしないで下さいよ。これじゃあ男性だらけの会社と変わりません。ここは女性だけの職場です。朗らかに明るく行きましょうよ。」
大抵のスタッフは麗華に指図する浜野に全身が凍りつく思いをした。きっとカチンと来た麗華が口から火を噴いて怒り狂うと誰もが思った。しかしその予想に反して、麗華は信じられないような態度を見せた。

「あ、ごめんなさい浜野さん。さっき注意されたばかりなのに麗華ったら…」
自分で頭をコチンと叩き舌を出して戯けたのだ。これには全員が口を半開きにし、目を点にした。
(麗華…!?部長が自分の事を麗華って言った!?)
今まで絶対に有り得なかった事だ。しかも男に対して戯けている…、全員が目を疑った。
「南雲部長は華やかで知的。本当に女性らしい女性です。それを前面に出した方がきっとこの福岡支社は明るく活気が出る事間違いありませんよ。」
「やだ、浜野さんったら♪分かりました。以後気をつけまーす♪」
浜野に対して頭を下げる麗華。あまりの豹変ぶりにスタッフは頭の中を整理出来ずにいた。

「と言う事で、早速ピンクモアールについてご説明致します。」
浜野が話を始めると麗華は席に座る。いつもならば脚と腕を組み顔を傾けて反抗的な姿勢をする麗華だが、今は全く違う。膝下をハの字にし爪先を内側に向け、机に両肘をつき掌を頬につけウットリとした表情で浜野を見つめていた。
(ど、どうしちゃったのかしら、部長…)
事情を知らないスタッフはそう思った。しかし彩香らは、
(部長をあんなに変えてしまうなんて、浜野さんって凄いかも…)
と、フェロモン成分の効果もあり、麗華と同じような気持ちで浜野を見つめていたのであった。


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