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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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鬼奴部長-9

「彩香、もう戻らないと部長に叱られるよ?」
「ペロッ…、はい…」
玉袋を舐めていた彩香は名残惜しそうに顔を離した。
「ほら。」
浜野はティッシュで、化粧が崩れない程度に彩香の顔に付着した精子を拭く。それでも少し崩れたが、浜野にとっては別にどうでもいい事だ。知った事ではない。

「会社に帰りたくないです…」
浜野の足にしがみつく彩香。もうこのまま何度もセックスしたい気持ちでいっぱいであった。
「わがまま言うなよ、彩香。」
「…、ですよね。ごめんなさい…」
「夜、また会えるだろ?」
「そうですよね…。歓迎会の後、また部屋に来てもいいですか?」
「ああ。今度はゆっくりと抱いてやるよ。」
「本当ですか?分かりました。会社戻ります。」
彩香は着衣を直す。そして浜野に肩を抱かれながらドアまで歩いて行った。

「じゃあまた後で♪」
「ああ。楽しみにしてるよ。」
軽くチュッと唇を重ねた後、はにかみながら手を振り彩香は部屋を後にした。
「部屋に入ってからわずか10分か。くくく、まさにサクッと食えたな、あの女。さすがフェロモン成分。効くなぁ、やっぱ。まぁあの量だと効いてあと5分ぐらいか。帰りの車の中で罪悪感にかられるんだろうなぁ、あの女。ククク!」
車の中で正気に戻った彩香が、どうしてあんな事しちゃったのだろうと言う後悔に襲われている姿を想像すると楽しくなって来た。

「私、何て事しちゃったの…」
浜野の思惑通り、車の中で後悔する彩香の姿があった。仕事中にほぼ初めて会った男とセックスしてしまった自分の行為が重くのしかかって来た。しかも彼氏にも顔が向けられない。一体自分は何て事をしてしまったんだと頭を抱えたのであった。
だが、体に残るセックスで得たエクスタシーの感触と、浜野の立派なペニスが頭から離れないのも事実であった。もう同じ過ちを犯してはいけないと言う気持ちと、もう一度浜野に悦ばせて貰いたいと言う気持ちが混在し、彩香は自分がどうしたらいいのか分からなくなっていた。

「三澤さん、10分ぐらい帰りが遅かったんじゃないの!?」
事務所に帰って来た彩香に麗華が叱責する。
「すみません、道が混んで…」
「嘘言わないの!三澤さん、あなた今日の歓迎会への出席はなしね。」
「そ、そんな…」
「それかこの書類の処理を全部終わらせたら行ってもいいけどね。」
麗華は大量の書類を彩香に手渡した。
「こ、こんなに…」
「行きたきゃやりなさい。行かなければやらなくていいわ。まずはその崩れたメイクを直して来なさい!」
「あ…はい!」
彩香は慌ててメイクを直しに行った。もしそれが精子のせいで化粧が崩れたなどとバレたらクビだ。まずはその痕跡を消さなければと思い慌ててメイクを直し事務所に戻る。

「どうやら歓迎会に行く事にしたようね。歓迎会は会社にとって大事な事。お客様におもてなしもできないで何が営業よって感じだからね。その意欲、私はかってるわ。」
事務所に戻り必死で書類を片付けようと奮闘する彩香を見て麗華が言った。
「ありがとうございます。終わらせてみますので!」
「分かったわ。終わったら持って来るように。」
「分かりました。」
彩香は会社の為に歓迎会に出たいのか、個人的に浜野に会いたい為に歓迎会に出たいのか分からなかったが、とにかく書類を片付けて行くのであった。


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