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英雄ハンスの娘
【レイプ 官能小説】

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更なる英雄的行為-2

 教会を襲撃しソフィアくらいの少女、少し邪悪なくらい、かわいい少女、周りの汚らしいおやじ共の視線を盗ませるような、そうだニンフェットがいたら、ハンスはその子をこの手にかけることができるだろうか? 狙撃ではその手にかけたこともあった、それなりに手応えも残っている、ソフィア風にいうなら「ワンチャンあれば、できんじゃない」というかもしれないが、彼にはできないだろう、殺害する距離が近すぎるから。できもしないことしなければいけないとき、人はストレスを受けるもので、それを実行するとき、彼の心にトラウマを残すことだろう。しかしそれも止むを得ないことだ。何せ内戦のさなかなのだから……兵隊が現場で性処理をするのは当たり前、でもハンスはそれをしないだろう、礼拝に来た両親を彼女の前で殺害しようと、彼女は貴重なニンフェットなのだから、殺しなんかしない、両親の頭を軍用剣鉈で真っ二つにしようとも……おお、そうしたら彼女は彼のことを永遠に忘れないでいてくれるだろうか、セックスするより彼女の記憶に焼き付けたいこの想いを、そのために戦争をしているのだから、戦争はすばらしい! ロリコンの一発逆転の成功を秘めているのだから、それだけで素晴らしい、戦争は必要なのだ、ハンスにとって、少女にとって劫火に焼かれた日常の夕焼けは、等しく日々の暮らしというささやかな日常を換えてくれる。
 殺害場面を一々説明する事などどうでもいいと思うハンスだ、ただこの思いだけは伝えたい、ニンフェットの目の前で親家族親戚同族殺害記憶刻孤児民族浄化、将来反スーザニアになるセレニナ人となる彼女を想像するとぞくぞくしてくる、本当は民族主義なんかどうでもよくって、名前も知らないニンフェットを民族主義者に変えたという年齢こそが大事なのだから、まだ初潮が来ているのか怪しい存在だから彼は懸命に仕事が出来たのである。
 少女の両親を彼女の目の前で、マチェティという鉈としては善く切れる頭を割ってやった、他にも何十名も、教会内は血の海のようになった、怯えるニンフェット、嗚咽どころか泣き崩れ、会話にすらならない、でもそこがいい、子供だから親を亡くした心細さを殺害者に向けてくれることが嬉しいのだ、途中から音が極端に小さく聞こえ、不思議な事に見える景色から色が消え全てが灰色白黒に変わり、血の匂いあの鉄臭い匂いもほとんど感じなくなり、目から見える脳漿の飛び散る映像すらとってもゆっくりになった、例によってPTSD的な症状かも知れないと思いながらも変な不快感が無くて、漆喰の壁に飛び散った血が妙に綺麗だなって、気分は悪くないどころか多好感すら覚えるハンスだ。
「君たちセレニナ人だって、50年前にやって来たことじゃないか……」
「僕達の爺さん婆さんを子供の頃に民族浄化し、セレニナ人にしたことだってあった、その末裔が君なのかもしれないね、(仮)ソフィア、つまり本当は君にはスーザニアの血が流れているかもしれず、壮大な兄弟殺しをしているのかも」
 兄弟姉妹殺しをしながら、その時にその妹を目で犯しているのかもしれない、その興奮に十二分に酔うハンス、『お願いだから今日の虐殺の場面を覚えておいて欲しい、名前も知らないそばかすのカワイイ娘よ』いい加減50人以上頭部を割ることに悲鳴を上げつつある右腕だ、持ち手を変えてみようか? それにしても戦争とはなんて凄いコンテンツといえるのか、ロリコンの夢を叶えてくれる、素晴らしい出会いがあるのだから。

 この日、立て続けにセレニナ系教会を襲撃し、同じ手口で都合三件の作戦を成功させるハンス・ミクローシュ、途中戦友のフィリップは血の匂いに参ってしまい、ただぼーっと突っ立て行為を眺めているだけになってしまった、たまにそういう風に自我茫然となってしまう兵隊の事は、ハンスも知っていたし、それにしても現場でそんな風になるとは、やれやれなハンスだった。

 この大嵐作戦の恐怖効果はてきめんで、スナイパーストリートからはセレニナ狙撃兵の姿が消え、隠れ住んでいた住民たちは南西にあるセレニナ人が多く住むヴラゼニツ村に避難することになったのである、その逃げる惨状はまるで恐慌のような着の身着のままで、ろくに準備もないままの、絶望的な表情をした難民そのものであったという。
 この作戦は当初セレニア人を街から追い出すことに奇跡的に成功し(膠着状態が半年以上にわたっていた)、スーザニアに勝利をもたらした、ハンス・ミクローシュは部隊内の英雄にとどまらず、スーザニア民族全体から見ても英雄として人々から祭り上げられることとなっていった。


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