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旅の夜
【熟女/人妻 官能小説】

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旅の夜-1

≪満天の星≫

その夜のことは40年以上経った今でも忘れられない思い出です。

当時、私は高校1年生。夏休みを利用して同級生3人と東北地方のバスツアーに参加していました。

宮城、山形そして福島と各地の名所を巡り、温泉を楽しむというものなので、「パパ、ママ、早く!」と殆どが家族連れ、
「高校生?」
「はい」
「退屈じゃない?」
バスガイドさんはこんなことを言っていましたが、私たちのような高校生のグループは他にはいませんでした。

でも、中学生の時には友だち同士で泊りがけの旅行に出掛けるなんて許してもらえませんでしたから、退屈どころか、大学生になった感じがしてワクワク楽しんでいました。

そして、あれが起きたのは3日目の夜のことでした。ツアーも終盤に差し掛かり、私たちのグループもさすがに疲れが出て、皆は早々に寝っていました。しかし、私は夏休みの残り日数と手を付けていない宿題のことを考えていると、目が冴えてしまい、気分転換に風呂に入ろうと部屋を抜け出しました。

最初は大浴場へ行くつもりでしたが、離れに露天風呂があることを思い出し、どうせなら夜景を眺めながら入ろうと、そこに行きました。

時刻は午前0時を過ぎていました。廊下にも人の姿はなく、浴室はガラガラ。脱衣所の籠は全て裏返してありました。

貸し切りだ…浴衣を脱いで裸になった私はタオルも持たずガラスの引戸を開けて、外に出ました。

真夏なのに少しひんやりとした空気、そして、満天の星とはこういう眺めをいうのでしょう。空いっぱいにキラキラと輝く星、星、星・・
おまけに天然石で造られた岩風呂、雰囲気は最高でした。

湯に浸かり、手足を伸ばしてそれを見ているだけで、「宿題もなんとかなるだろう」と、先程までの焦っていた気持ちはどこかに行ってしまいました。そんな時です。ガラガラと引戸が開く音が聞こえてきました。

せっかくいい気分なのに、邪魔するなよ…私はがっかりしましたが、そんな気持ちは次の一言ですっ飛んでしましました。



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