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妻を他人に
【熟女/人妻 官能小説】

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裏切りの裏、そのまた裏-5

わかっている、これは覚悟していたこと。
ゆきは自らの中に確かに存在する浮気心を受け入れ、私に黙ってZとの関係を続けていく道を選んだのだ。私とゆきの間にはなんの問題もないし、ゆきは今でも変わらず良き妻、良き母でいてくれている。妻に家庭を壊す気がないことは明白で、私への愛も日々しっかり伝わってくる。だから何も問題はない。ただゆきは――私との夫婦生活とは別に――大人の恋を楽しんでいるだけなのだ。夫からは得られない胸の高鳴りを、性的快楽と興奮を、夫ではない別の男と密かに楽しみたいだけなのだ。大人の女性ならば、誰しも夫には言えない関係のひとつやふたつあるだろう。あっていい。こんな性癖のせいで、知らなくて済んだはずの妻の秘密を知ってしまったが、本来これは私には関係のないゆきの問題なのだ。見てみぬふりをして見守ればよい。

もちろんこうして映像ではっきり妻の裏切り行為を見せつけられるのは辛い。なんとなく私は、ゆきの浮気について映画のワンシーンのような切なく美しい絵を想像していたのだが、現実のそれは汚らしく生々しい行為の連続だった。当たり前である。男女が全身のあらゆる粘膜を互いに擦り合わせることで体液を分泌し交換するのがセックスという行為である。体液は多ければ多いほど性行為はスムーズに進み、男女の性液が混じり合って強烈なフェロモン臭を発すると、二人の興奮はさらに高まり身も心も深く繋がることができる。綺麗なセックスなどない――愛する妻が上の口からも下の口からも涎をダラダラ垂れ流し火照った顔で男のペニスを求める姿、身体中の穴という穴を犯され愛液を吹き出し泣き叫ぶ姿、愛らしい笑顔で夫以外の男に媚を売り、むっちりした裸体を押し付け甘える姿――そういう汚らしい現実を直視しなければならないのだ。

あの日の不倫のあと新たに追加されていた八個の動画フォルダ――それはゆきが、わずか一ヶ月半で八回もの浮気に手を染めていた確かな証であると同時に、清楚な人妻が不倫性奴隷へと堕ちていく生々しい記録となっていた。


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