月の燈の夜-1
月が輝いている。
自分達を射すように。
ただただ輝いている。
それは、幻想的な光を放っている。
それは、2人のこの一瞬の時を、永遠に感じさせる煌めき。
「綺麗だね」彼女が言った。
「綺麗だね」彼が言った。
月が、2人を照らしている。
2人だけを。
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月が、輝いている。
自分達を包むように幻想的な光を放って。
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綺麗な弓張り月だった。
「綺麗だね」彼女が言った。
それは、一瞬だった。
月の燈の夜【エッセイ/詩 恋愛小説】
