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裸の巨人さくらちゃん
【フェチ/マニア 官能小説】

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出動!-1

日本では一体どういう事になっているのだろう。恐らく僕は行方不明者扱いだ。親に心配をかけていると思うと、申し訳ない気持ちで一杯になった。
「無事だって、メールか電話すればいいだけじゃない?」
「あ、そうか。チェコにいるとか、言わなくていいんだ。アパートも倒壊しなかったし。」
僕たちは、もう、恋人より信頼し合う仲になった。外国人だという意識など、何処へやらである。男女だという意識すら、違いを当然だと認めてしまっていて、逆にほとんどない。これがパートナーでなくて何だろうか。
「この水晶玉、機械か何かなの?」
「造りは普通の水晶よ。でも願掛けしてあるの。」
「願掛けって?」
「言葉、違う? あたしたちは、エソテリックな特殊能力を鍛えているの。その水晶玉は力の増幅装置みたいなものよ。物質化現象を起こしたりね。」
「怪物を使う集団てのは?」
「まあ、悪魔崇拝の一種ね。そういうの、たくさんあるけど、彼らのテクニックは、あたしたちと似てるわ。」
「名前とか、あるの?」
「知らないほうが安全かもよ。」
「呼ぶのに困る。知りたい。」
「まだ仮名にしとくね。敵はOMK、あたしたちはCPK。」
「分かりにくいな。」
「オマンコとチンポコの略なんだけど、だめ?」
「だめ。何が味方なんだか敵なんだか、根拠が無いし。」
「じゃあ、敵はツラニヤ、あたしたちはペルジヤ。どう?」
「本物っぽくなった。自分で忘れないでね。」
「ああ、あそこが痛い。関係ないけど、今月、生理くるかしら。」
「どういうこと?」
「妊娠してたらいいなって。宣男君の精子、一リットルくらい貰ってるよ。」
「考えてなかった。どうしよう。」
「あたしと結婚するの、いや?」
「全然。」
「嬉しい。あとは何とかなるわよ。」
「生理っていつごろ来るの?」
「そろそろ。来たら見せてあげるね。」
その時、さくらちゃんの携帯電話が鳴った。
「メールの着信。この音は、出動!」
さくらちゃんは、水晶玉を首に掛けた。
「手、繋いで。」
水晶玉は輝き、さくらちゃんが僕の手を取った。僕の意識はすぐさま遠のいた。


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